今日は、「ブライト・スター いちばん美しい恋の詩」を観てきました。
ストーリーは、
1818年、結核を患うトムの看病をしながら、詩人として活躍するジョン・キーツは貧しさのため、親友のチャールズ・ブラウンの家に住むことになった。キーツはそこで出会った刺繍やダンスが大好きな活発で聡明な隣人のファニーに惹かれていく。弟トムの死、評論家からの酷評に傷つき、心沈むキーツを気遣うファニー。二人は一層惹かれ合っていき、キーツは極めて完成度の高い作品を次々に生み出していく。だが、幸せは長くは続かなかった。そして・・・。
というお話です。
カンピオン監督の新作、楽しみにしていました。あの「ピアノ・レッスン」の美しい映像は健在です。安心して観ていられますね。本当に色の使い方や構成の仕方、バランスなど、どの場面も1枚の写真のようで、好きです。
映画は、詩人ジョン・キーツの人生なのですが、本当に儚い一生ですね。たった25歳で亡くなってしまったなんて、かわいそう・・・。でも、一瞬の輝きだからこそ、素晴らしい輝く作品が出来たのかもしれません。
そんな彼を愛して、思い続けるファニーとの悲恋は、観ていてイライラするほど純粋で、もー、オバさんは、二人を寝室に閉じ込めて、好きなことしなさいよっ!て言いたくなっちゃいましたよ。(笑)
この時代、男性と女性の立場も違うし、キーツという詩人も有名ではなかったようで、好きだからって、すぐに一緒にいられるような状態じゃなかったようですね。一見、しあわせそうに見えても、いつも何かに規制されているような、そんな雰囲気がありました。でも、この恋で、キーツの才能が開花したのだから、ある程度、規制される事も、恋愛を燃え上がらせるのに必要なのかもしれませんね。
そういえば、主役のファニーの弟役サミュエルをトーマス・サングスターくん(ラブ・アクチュアリーとかに出演)が演じていて、セリフはほとんど無いんだけど、その美しい顔にメロメロでした。パッと見、日本の俳優・林遣都くんに似ていて、キレイな顔してるんですよ~。これは、チェックだなーって思いました。
私、カンピオン監督の「ピアノ・レッスン」は、忘れられない1作で、あの感動は、今も思い出すとジーンと来ます。砂浜に置かれたピアノとその周りを走る女の子の映像、本当に忘れられません。この作品は、ジョン・キーツの伝記ですので、それほどの大きな波はなく、淡々と進む映画ですが、映像の美しさは、ピアノ・レッスンと同じで、素晴らしいと思いました。特に、女性にはお奨め映画かな。抑える愛もいいなぁって感じると思います。
派手な映画ではありませんが、感動する映画です。絵画のような映画がお好みの方は、ぜひご覧になって観てはいかがでしょうか。
追伸ですが、シロクロのカワイイ猫ちゃんが出てきて、すごく人間が好きみたいなの。ずーっとゴロゴロしていて、ファニーやその妹のマーガレットにくっついて、超かわいいんですよ。この猫を観るだけでも、猫好きにはたまらないかも。
・ブライト・スター いちばん美しい恋の詩@ぴあ映画生活
ブライト・スター ~いちばん美しい恋の詩(うた)~ - goo 映画