今日は、この週末に読んだ本について書いちゃおうかな。
「ボトルネック」 米澤穂信著
あらすじは、
亡くなった恋人を追悼するため東尋坊を訪れていたぼくは、何かに誘われるように断崖から墜落した・・・はずだった。ところが気が付くと見慣れた金沢の街にいる。不可解な思いで自宅へ戻ったぼくを迎えたのは、見知らぬ”姉”。もしやここでは、ぼくは”生まれなかった”人間なのか。世界のすべてと折り合えず、自分に対して臆病な青年の”若さ”の影を描く。 というお話です。
平行宇宙というか、違う時空間に迷い込んでしまった青年の話なのですが、超シビアな落ち込み系の話です。でも、学生の頃って、こういう精神構造だよなーって懐かしく思いました。この主人公は生活環境も不幸だから、もちろん普通よりは何倍も悩みが深い感じなんだけどね。若い頃って、なんだか何もかもが面倒になっちゃうっていうこと、すごくありませんでしたか。両親には気を使ったりして、疲れるし・・・。今思うと、そんなに考えるほどの事でもないじゃんって思うんだけど、その頃は、深刻なんだよなぁ・・・。
結構、面白い小説で、本屋さんのオススメになっていただけの事はあると思いました。
- ボトルネック (新潮文庫)/米澤 穂信
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次は、
「怪盗探偵山猫」 神永学著
あらすじは、
闇を切り裂く黒い影、その名は、山猫ー出版社社長が殺された。容疑者は”山猫”と呼ばれる謎の窃盗犯。世間をにぎわすこの怪盗の信条は、”人を殺めないこと”のはずが、一体なぜ?ライターの勝村は、事件を追い始めた矢先、殺された社長からのメッセージを受け取り、何故か警察とも山猫とも絡む事になる・・・。 というお話です。
あの”心霊探偵八雲”シリーズの神永さんの新シリーズです。
楽しいアクションミステリーで、どんどん先が読みたくなる作品でした。あっという間に読んでしまった・・・。山猫という人物が、出てきてもとっても謎が多くて、不思議な感じなの。読み終わっても、まだまだ謎のままの場所が多くて、次の作品も読みたいって思います。ミステリーとしても、スピード感があり、楽しくて、ちゃんとスッキリするので、こういう小説って、旅行とかに持っていくと、いいんじゃなかなー。楽しいもん。
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今日、やっと”イノセント・ゲリラの祝祭”を読み始めました。でも、海堂先生のバチスタシリーズ、ちょっと医療ミステリーじゃなくなってきちゃっていて、ちょっとワクワク感がないんですよね~。チーム・バチスタは、本当に面白かったんだけどなぁ。それを言うと、”パラサイトイブ”を書かれた瀬名先生も、最初すごく面白くて、次の”ブレインバレー”でドンッと来た後は、ワクワクして読みたいのが無いんですよね~。寂しいなぁ。
そういえば、夢枕先生の”上弦の月を食べる獅子”が大好きなんだけど、これ、映画化してくれないかなぁ。螺旋の階段を上ると、そこは創世の時って、すごい発想ですよね。この不思議な世界感は、実写じゃ無理なのかなぁ。アニメでもいいんだけど・・・。動く魚らしきものが観たいなー。