今回の東京出張のついでに「絶対にネイルして」と嬉しい依頼をくれたのは
東京時代のワタシを支えてくれた元ネイル練習モデルのお友達ちゃんでした
前もってのリクエストが「前にブログで見た口紅ネイルがしたい~」とのことだったので
全体的にピンク系にチェンジして、こんな感じで仕上げてみました
口紅カラーとしての候補、濃いめピンクを何色か持参していったのですが
その中から彼女が選んだのはベトロの124番トゥルーピンクでした
そう言えば…、この色ってば彼女が好きな色だったなぁ~ってことを後から思い出した
ホントは口紅カラーと同じ濃いめピンクでフレンチの予定だったのですが、諸事情によりまして
急遽ネイルベッド全体をカラーリングすることになりました。
(この諸事情については後半で少し触れたいと思います。)
同じ濃いめピンクでワンカラーしてしまうと口紅ネイルが目立たなくなってしまうかもしれない…と
念のために持参していたココイストE-70ピンクグラデーションを使用することに。
なるべくナチュラルに、指先全体の血色が良くなったみたいに仕上げたかったので
普段よりもかなり少量の2度塗り、半ばジェル筆を爪に擦り付けるようにして塗布しみました。
フリーエッジがギリギリにカットされていて口紅ネイル用に「斜めカット」が出来ませんでしたが
通常のカットスタイルでもアート筆で陰影を描き加えたことによって、それっぽく仕上がりました
このサンプルチップは少しだけ斜めカットでした。
スワロでキラキラさせたいという追加リクエストが必ず来るであろうと予測してスワロを準備。
インスタのライブ配信でお勉強させていただいたマオネイルさんのマオプリズム風にチャレンジ
ベースのラメは同じようなモノを持っていなかったのでプレストのサイズMIXシルバー系で。
これまでスワロ埋め尽くしでこれほど大きいサイズを使ったことがなかったので難しかった~
爪を縦長にスッキリと見せるためにサイドいっぱいにはスワロを置かないと習ったハズですが…
見返してみると、しっかりサイドまで乗せちゃってるや~ん
慣れない事をすると、スグにビビっちゃうワタシです
これまでは必ずスワロ埋め尽くしの場合は「ジェルで埋め込んで」とのリクエストに応じまして
全面トップジェルでコーティングをしていましたが、今回は輝きを残すように先端は顔を出して
隙間だけ埋める方法にチャレンジ。
こちらもマオネイルさんのインスタでのライブ配信でお勉強させて頂いた方法を用いました。
スワロ…取れないといいんですが
またしばらくしたら経過を、そっと聞いてみたいと思います。
東京に住んでいた頃は、何年もずっと彼女のネイルを担当させてもらっていました。
彼女の爪で新しいことにチャレンジさせてもらい
彼女の爪で苦手なことの練習をさせてもらいました。
初めは深爪気味の小さな爪でしたが、ネイルを続けていくうちに縦長で美しい美爪に変身
勉強や経験を経てワタシの技術も上がり、やっと「任せて!」っと心から言える時が来たのに
転勤で泣く泣くお別れしなくてはいけなくなった訳です。
ネイルサロンにも何度か通ったらしいのですが、今はセルフネイルをするようになったとのこと。
セルフネイルを始めたことは聞いてはいましたが「まぁ~簡単なことなら出来ちゃうかな」っと
楽観的だった自分が馬鹿だったことを思い知りました。
それは、彼女の爪が痛んでボロボロだったから
「見よう見まね」とはホントに怖い。
甘皮カッターと呼ばれる道具で、乾燥して固くなった甘皮を勢いよくカットし
どう使うのが正解なのか分からないメタルプッシャーをチカラ強く使って
1本だけのファイルをいつまでも捨てずに自爪のサンディングにもオフにも使う。
ジェルのオンオフを繰り返すうちにどんどん爪は薄くなっていく。
恐くなったのでポリッシュに転向したけどベースコートの意味が分からず
手順が減ると楽チンだからカラーを直接爪の上に乗せる。
トッププレートが薄くなった爪は、色素沈着で黄色く変色
ワタシのネイル施術を何年もモデルとして定期的に見てきた彼女ですが
目的意識を持って見ていた訳ではないので、知っているとは別のことだった訳です。
これが今回のネイルをフレンチデザインではなくて、ワンカラーに変更した理由だったりします。
彼女の爪は全体的に黄ばんでいました。
理由は上に書いた通りベースコートを使わず濃い色のポリッシュを塗っていたからでしょう。
またストレスポイント付近からネイルベッドは薄くなってしまっていて赤くなっていました
「押し上げなきゃダメ」
そんな思い込みで強引に切られたり、グイグイと押されたりした甘皮付近の皮膚は…
乾燥も加わってヒビが入ったりしてガビガビな状態に。
今回のネイルを仕上げた後、これからもセルフネイルを続けるであろう彼女に時間を掛けて
大切なことをたくさん説明しました。
まずは
「初心者ならメタルプッシャーは使わなくて構わない。」
「甘皮カッターはもう使わないこと。」
例えるなら…
庭の草むしりをするのに初心者がチェーンソーを振り回すくらい危険なことだと大袈裟に言ってみた
そんなに器用じゃない彼女にはお手軽なジェルポリッシュタイプを勧めました。
ベースもカラーもトップも、ジェルポリッシュタイプなら比較的簡単に塗れますからね
大切なお友達だからこそ厳しいことを言ってきましたが
彼女にはどうか安全第一で、出来る範囲のセルフネイルを楽しんで欲しいと心から思っています。
このブログをご覧くださっているセルフネイルを楽しむ皆様にも
海外のインスタ動画で良く見かけるようなキューティクルを丸っと全部切り取るような…
そんなことは絶対に真似しないで欲しいです。
どうか、どうか安全に。
セルフネイルを楽しむ方に向けてのレッスンにも対応させていただいておりますので
気になる方はお気軽にお問合せくださいませ
さぁ~次の彼女のネイルは…ネイルエキスポの時期かな
それまで身体も爪も元気でいてね~