荒川祐二ですキラキラ
スサノオですグッ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ス「今日は…お悩み相談室いこか」
 
 
 
あ「そうですね」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
あ「やっぱり…こういう『死』に関連したご質問は多いですね…」
 
 
 
 
ス「まぁそやろな。
 
分かった、答えよか。
 
でも、ここからの話はな、あくまで『参考』として聞いてほしい
 
 
 
 
あ「というのも?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ス「実はな、『死』というものに対しては、神自体も答えは持ち合わせてないねん。
 
ましてや、それをコントロールすることなんて出来ない」
 
 
 
あ「そうなんですか?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ス「あぁ。
 
古事記でも、イザナギはイザナミの死を予見できなかったやろ?
 
そしてイザナミの死を嘆き悲しみ、
 
もう一度会いたくて黄泉の国に向かった。
 
そこに何が待っているかも知らずに。
 
そこがどんな場所かもわからずに。
 
あの物語は、
 
『死』は俺たち神々にとっても、答えがない、分からないということを表している
 
 
 
 
あ「正直、神さまなら分かるのかなと思ってました」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ス「悪いけどな、『死』についての答えは、人間にとっても俺たち神々にとっても、
 
今もまだ終わることのない課題やねん。

 

 

『生と死』についての答えを求めることから、世界中の宗教も生まれたと言っても過言ではない。

 

 
仏教に於いては、
 
仏になるために、幾度もの『生と死』、輪廻転生、生まれ変わりを経て、より良い生き方を積み重ねていきましょうということ。


西洋の宗教に於いては、
 
すべてを作り、すべてを司る偉大なる神の子である人間は、偉大なる神に喜んでもらえるような『生と死』を見つけていこうという。

 

 
それぞれが、それぞれの考え方を持っている」
 
 
 
あ「本当に、誰にも分からないんだね…」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ス「あぁ。
 
ただそんな中でも、せめてもの道標やヒントを示すことは出来る。
 
だから、ここからは答えではなく、あくまで『参考』に聞いてほしいねん」
 
 
 
あ「分かりました」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ス「君らが生きているこの平成の時代、この日本。
 
それが、めちゃくちゃ裕福で恵まれてるってことは分かるよな?」
 
 
 
あ「そう…ですね。70年ちょっと前は戦争をしていて、
 
いつ死ぬか分からなかったってことを考えると…」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ス「そう。
 
それより前も何千年という時の中で、
 
人間は争いを続け、『死』は常に隣りあわせだった。
 
本当に、戦後からこの70年ちょっとの間だけやねん。
 
人間がこれだけ平和に、命の危機に脅かされることなく、生きることの出来る時代というのは。
 
っと言っても、それも限られてるけどな。世界中ではまだまだ争いがあるから」
 
 
 
あ「そうですね…」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ス「それに加えて、
 
昔なんて今よりもっと病気が猛威を振るっていたし、
 
それに対する予防法や治療法もなかった。
 
だから、せっかく産まれた子どもが親より先に死ぬなんてザラやってん。
 
だから、『明日も生きられる』なんていう保証はどこにもなかった
 
 
 
あ「なるほど…」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ス「でもな、この平和な時代を生きていると気付きにくいけど、
 

君らも今でもそうやん?
 
もしかしたら、急に交通事故で死ぬかもせーへん。
 
トラブルに巻き込まれるかもせーへん。
 
大災害が起きるかもせーへん。
 

それはただ昔に比べて、確率が下がったというだけで、今でもまだ『0%』ではない
 
 
 
あ「確かに…そうですね…あんまり考えたくないですけど…」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ス「そう。考えたくない。
 
でもな、心の片隅にでも、ほんの少しでも、心に置いておかなあかんねん。
 

『死』というものを。
 
自分も含めて、大切な人も含めて、誰もがいつかは必ず『終わり』を迎えるということを。
 

その上で、『どう生きるか?』ということやねん
 
 
 
あ「どういうことでしょうか?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ス「一度は聞いたことがあると思う。
 

『人生で大切なことは、どれだけの時間を生きたかではなく、どう生きたかが大切』
 

という言葉」
 
 
 
あ「聞いたこと…あるね」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ス「結局はこの言葉に尽きる。
 

人の命の長短は誰にもわからない。
 

そして、
 

長く生きたからといって、
 
その人生が誰より素晴らしかったかといえば、そうとも限らない。
 

その逆もそう。
 

大切なことは、

どれだけ自分自身にとっての後悔の無い人生を生きることが出来たか。
 

それだけでしかない」
 
 
 
あ「自分自身にとって…か…」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ス「そう。
 

人の評価じゃない。
 
自分自身にとってやねん。

 

 

 

思い描いていた人生を生き切ることは出来たか?
 
やりたいことは出来たか?
 
やり残したことはないか?
 
大切な人と過ごすことは出来たか?
 
冒険はたくさん出来たか?
 
行きたい所には行けたか?
 
死の間際でも思い出せるぐらいの、

飛びっきりの思い出は作ることは出来たか?
 

 

 

そんな一つ一つの尺度や価値観、考え方は、


一人ひとりみんな違う。
 
時代が違えば、また違うやろう。

 

 
 
違うけど、ただ、
 

『自分自身にとってこの人生は、後悔の無い人生だったか?』


という点で見ると、
 
誰にとっても、

どの時代に於いても、

すべて共通していることやねん」
 


 
あ「ちょっと難しいけど、何となく分かる気はする…」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ス「だから、

『死』についての答えというものは、誰にもわからんねん…。
 
 
唯一…自分だけが…な…、
 

その死の間際に…、

その人生の終わりに…だけ、分かることなんやと思う。
 
 
でも、それは決してネガティブな話でも、暗い話でもなく…、
 
 
 
死を思うからこそ、明るく生きなあかんねん。
 


明日が分かれへん人生やからこそ、楽しく生きなあかんねん。
 


『今』があることに感謝をして、


 それぞれがいつ迎えるかわからない、
 
 

その瞬間のために、『今』を生きなあかんねん
 
 

 
あ「分かりました…。
 
…どう…言葉にすればいいのか…、

分からないですけど…分かりました…」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 



 
 
いつからだっただろうか。
 
 
途中から、スサノオは涙を流しながら話していた。
 

気付けば、僕も泣いていた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 



 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ス「でもなぁ…。
 
そんなん言うてもなぁ…。
 
 
どこまで行っても気休めにしかならんよ…。
 
 
大切な人が死ぬのは…、
 
やっぱり悲しいよなぁ…。
 
やっぱり……辛いよなぁ……」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
誰もがいつか迎えるであろう、
 
 
その時のこと、
 
その時の人、
 
その時の気持ち、
 
 
過去の思い出、失うことになる未来、
 
 
一つ一つを、
 
思えば思うほど、
 
 
考えれば考えるほど、
 
 
気持ちが溢れ、
 
 
僕らの頬を伝う涙が止まることはなかった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 『小林麻央さんの手記』より
 
 
 
 
 
 
 







































 
 
 
 
 
 
 
 
最後に『神さま言葉』を。
 
あつこさん、ご質問ありがとうございます。
 
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