※『ていうか、あんた誰?』という方はこちら(笑)
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※頭を使わず、古事記を読める『アウトロー古事記』1話目から読みたい方はこちら♪
※前回までのお話はこちら☆
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「おーい!行くぞー!!」
山頂から山彦のように響く兄たちの声に、
オオナムジは心を引き締め、腰を深く落としてイノシシを待った。
・・・ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ。
次第に大きくなってく轟音とともに、
オオナムジの前に、今真っ赤な巨大イノシシが迫ってこようとしていた。
オオナムジ「(真っ赤?)」
オオナムジがそう思った瞬間、
グシャッ!!という音とともに、オオナムジは絶命した。
ジュー……
何とそれはイノシシではなく、真っ赤に焼けた巨大な岩だったのだ。
…神さま、あんたらひどすぎやしませんかぃ?(笑)
まだ何も活躍していない主人公が、いきなり死んでしまう。
何という物語では、あるまじき行為。
しかし、物語は終わらない。
八十神「うぉー!やったー!!」
『やった』じゃない。
八十神よ、何度も言うがあなたたちも一応神なんだから。
嘆き悲しんだのは、オオナムジの母 サシクニワカ姫だった。
何と言っても、唯一の心優しい息子が殺されてしまったのだ。
唯一の(笑)
この時代からも、子育てに悩む親というのはいたものだ。
母はこの大切な唯一の子育ての成功作 オオナムジを何とか助けたいと思い、
その亡き骸を抱いて高天原へと向かった。
そこで驚くべき出来事が起こった。