スサノオで~す
ス「(笑)」
あ「なに笑ってるんすか?」
ス「いや、今日よぅブログ書いてるなと思って(笑)」
あ「4本目ですからね(笑)」
ペコ、ペコ、パン、パン、ペコリ(二礼二拍手一礼)
ス「今日もご苦労さん」
あ「いえいえ。もう日課ですから」
ス「ていうかさ、」
あ「はい?」
ス「何で稲荷なん?」
あ「何で、とは?」
ス「いや、毎朝神社に行くのはええことやと思うねんけど、何で稲荷?」
あ「ん~・・・まぁ家から近いから?」
ス「ちなみにさ、お前『稲荷』って何か知ってる?」
あ「『何か』って、お稲荷さんはお稲荷さんじゃないの?」
ス「・・・はぁ、キモっ」
あ「キモいとかいうなや!!別にキモくはないやろ!!」
ス「別にええねんけど、自分が毎朝行ってる神社のことちゃんと知らんて、それお前ちょっと失礼やで。
まぁ別にそれぐらいじゃ神さんは怒らんけど」
あ「うっ・・・(神さま、神社を語る時のいつもの真剣な顔になった・・)」
ス「稲荷のことを知るには、まず『眷属(けんぞく)』っていうのを知らなあかん」
あ「あの中国の足小さくするやつ?」
ス「それは纏足(てんそく)や」
ス「『眷属』ってのは、まぁ簡単に言ったら、そこの神社のご祭神に付き従ってる神さまの使者みたいなもんや。
主にキツネやヘビ、龍、猿が多い」
あ「あっ…」
ス「そう。お前、毎朝行ってる神社のキツネを『お稲荷さん』やと思ってたやろ?」
あ「な、何も言えねぇ・・・」
ス「金メダル獲ったあとの北島康介はえぇねん」
あ「あなた北島康介知ってるのね」
ス「それはいいとして、あのキツネは『稲荷神』の使いな。
『稲荷神社』の本当のご祭神は、穀物・食物の神、ウカノミタマやトヨウケヒメ、ウケモチとかが多い。
あいつらを総称して『稲荷神』って言うねん。昔は稲が穀物・食物の代表みたいなもんやったからな」
あ「し、知らなかったっす・・・」
ス「だから、お前は神さまの使いをそこの本当のご祭神やと思って参拝してるわけ。
ご祭神も苦笑いやわ」
あ「は、恥ずかしい・・・」
ス「まぁ中にはその眷属を神として祀ってる神社もあるけどな。
あいつらは『使い』という立場上、大神に比べてフットワーク軽いし、願ったら比較的すぐに動いてくれる。
ただ、その分あいつらは筋道や道理には他の神々よりも遥かに厳しい」
あ「何かキツネとかヘビって怖いイメージありますもんね。祟るとか」
ス「『眷属=神の使い』の立場として、やっぱりそこのご祭神を護らなあかん。
人間と一緒。自分の大切な人、尊敬してる人に会いに来る人間が失礼やったら嫌やろ?
眷属はそうやって神社に来る人間を見定めて、ご祭神を護ってるねん。そういった所が『祟る』っていう怖いイメージになってるんやろな。
まぁでも、自分の大切なご主人様のいる神社に小便でもされようもんなら、そら祟るわ」
あ「ブルブル・・・((( ;゚Д゚)))」
ス「まぁ変なことをせんかったら、あいつらも何もせんから大丈夫。俺たち神々からしたらあいつら眷属はかわいいよ」
ス「だからこれからは神社に行く時は、本社の参拝の後でも先でもいい。
神社の隅にちょこっとある眷属たちを祀った社や石像にも挨拶するようにし。
そうしたらあいつらも喜んで、ご主人様の祭神に『こんな素敵な人が来てくれたんです!』と取り次いでくれるから」
あ「自分の大切な部下や人を大切にしてもらえたら、そのご主人様も嬉しいですもんね」
ス「そうそう。
逆に立場や位の高い神々にだけ、お願い事や良い顔をする姿は、神さまは正直苦手。
そういう姿も全部見られてるからな。
『みんな平等に』。
それが神の道や」
あ「スサノオさん・・・。素敵・・・」
ス「お前以外にな」
あ「俺にも平等にせぇや!!いや!むしろ俺にだけ平等にせぇや!!」
ス「お前にだけ平等とか、そらもう平等ちゃうやろ!ワケわからんこと言ってんと、スッキリ締めさせろや!アホ!!」
いよいよ『歴史部門』第2位にUP!!
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※『笑って、泣いて、神話を学ぶ』、日本の国の始まりと神々のルーツを知る史上最古の連載ファンタジー『アウトロー古事記』、第1話目はこちら☆
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