チベットの続編です。
第一回はコチラ
チベット行きへの第一歩
第二回はコチラ
世界の最高峰を走るチベット鉄道の車窓から
第三回はコチラ
チベットの人々の日常
第四回
チベット:ヒマラヤ山脈に隣接する高原地帯。インダス川、ガンジス川、メコン川、黄河、長江の源流。
ラサ(拉薩):中国チベット自治区の区都。標高3,650mに位置するチベットの政治・宗教の中心地。
ダライ・ラマ: 神の化身が王、王の化身がダライ・ラマと信じられている。
世界遺産にはすでに消滅した文化の遺跡や、
すでに廃れてしまった宗教的な建築が多く存在するけれど、
ラサは違う。
ここには世界遺産に登録されている建築物が3つあって、
どれも今でもチベット人にとって神聖な地だ。
1.ポタラ宮
政治活動の中心「白宮」と宗教活動の中心の「紅宮」と呼ばれる2つの建物がある。
毎年10/1がチベット歴のお正月で、お盆に当たる日9/22から数日かけて
建物を綺麗に白と赤に塗り直すんだって!!
歴代ダライ・ラマが冬の宮殿として増築しながら、
300年以上も使われてきた宮殿ですが、
ダライ・ラマ14世が1954年に亡命して以来、
ここには主がいない状態。
宮殿に入るためには2日前からの予約、
見学も指定された1時間のみで、
さらに入るにも厳しい手荷物検査がある。
中国の徹底した管理、監視は凄まじい…
私、顔は笑顔ですが、
もう、標高の高いところで階段登るの、しんどいです
5段くらい行ったらちょっと立ち止まらないと無理だったので、
登るのに時間かかるかかる…
外壁は重量を抑えるため藁のような植物を重ねて作られている。
面白~い!
やっと着いたよ
内部もすっごく華やかで、
数え切れないほどの巨大な仏像、
歴代のダライ・ラマの墓碑、
金や宝石をふんだんに使った華麗な装飾や壁画があって、
まさにチベットの芸術の宝庫。
宮殿でありながら、チベット仏教の「巨大博物館」みたいな感じ。
でも内部は撮影禁止なので、
入り口の数枚しか撮れませんでした。
言葉ではなかなか内部の凄さを伝えられなくて残念ですが、
いずれにしても、
チベットにおける「チベット仏教」の「絶対的な力」を感じました。
「世界の屋根」と呼ばれる「ポタラ宮」から眺める景色は
こんな感じ。空が近い!雲に手が届きそう!
ポタラ宮から出ると、
「写真、写真」とおじさんがマニ車回しながらしきりに勧めて来るので、
一緒に旅してる了太くんが撮影をお願いしてみた。
結果、想定してた通り、「チップちょうだい」でした…
まあ、長く旅続けてると、そんなことには慣れてるけど、
こんな神聖な場所でそれをやられると、ちょっと後味悪いよね
2.ノルブリンカ
ダライ・ラマ7世が1755年に建立した夏の離宮。
1959年のチベット動乱の際、中国の人民解放軍の追跡を逃れるために
密かに脱出し、インドへ亡命した場所でもあるとも言われている。
ここで、ガイドのダワさんが話してくれた「鳥葬」のお話が
すごく印象的で、衝撃を受けました。
チベット仏教は「大乗仏教」で、
世の中を良くすることで自分も幸せになるという思想。
持っている者が持っていない者に「施す」という
行為を美徳としている。
その思想の集大成とも言えるのがこの「鳥葬」。
死んだら、死体は切り刻まれ、
肉体も、骨も、鳥に「施す」。
異教徒からしたら、とても残酷に見えるが、
これはチベット人にとって、人生最後の「施し」なのだ。
つまり最後の施しができるのは「名誉」なのだ。
だから、犯罪者は鳥葬してもらえないとか。
ダワさんは、「自分が死ぬとき、もちろん鳥葬にして欲しい。」
と言い切っていた。
その時の表情に「信心深さ」と「意思」が感じられ、
カッコ良かったです。
最後に、チベット仏教の問答修行も見に行ったよ~
みんな真剣そのもの。
聞くと、このお寺、
昔は修行者数百人いたのが、
今では数十人しかいないそうで、
なんだかすごく淋しい気持ちになりました。
中国の弾圧の力強さが最大の理由だと思うけれど、
ガイドのダワさんは「社会保障も充実しているし、
中国の関与が必ずしも悪いことばかりじゃないと」言っている。
「この先、チベットはどうなっていくんだろう?」と思う一方、
チベットの人々の信心深さを見て、
「何があっても、彼らの"心"は変わらないんだろうな~」と確信している。
「宗教」って私にとって馴染みないけれど、
「心の支え」「信じるもの」があるのは、
すごく素敵なことで、羨ましく思う。
つづく
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ラサ(拉薩):中国チベット自治区の区都。標高3,650mに位置するチベットの政治・宗教の中心地。
ダライ・ラマ: 神の化身が王、王の化身がダライ・ラマと信じられている。
世界遺産にはすでに消滅した文化の遺跡や、
すでに廃れてしまった宗教的な建築が多く存在するけれど、
ラサは違う。
ここには世界遺産に登録されている建築物が3つあって、
どれも今でもチベット人にとって神聖な地だ。
1.ポタラ宮
政治活動の中心「白宮」と宗教活動の中心の「紅宮」と呼ばれる2つの建物がある。
毎年10/1がチベット歴のお正月で、お盆に当たる日9/22から数日かけて
建物を綺麗に白と赤に塗り直すんだって!!
歴代ダライ・ラマが冬の宮殿として増築しながら、
300年以上も使われてきた宮殿ですが、
ダライ・ラマ14世が1954年に亡命して以来、
ここには主がいない状態。
宮殿に入るためには2日前からの予約、
見学も指定された1時間のみで、
さらに入るにも厳しい手荷物検査がある。
中国の徹底した管理、監視は凄まじい…
私、顔は笑顔ですが、
もう、標高の高いところで階段登るの、しんどいです
5段くらい行ったらちょっと立ち止まらないと無理だったので、
登るのに時間かかるかかる…
外壁は重量を抑えるため藁のような植物を重ねて作られている。
面白~い!
やっと着いたよ
内部もすっごく華やかで、
数え切れないほどの巨大な仏像、
歴代のダライ・ラマの墓碑、
金や宝石をふんだんに使った華麗な装飾や壁画があって、
まさにチベットの芸術の宝庫。
宮殿でありながら、チベット仏教の「巨大博物館」みたいな感じ。
でも内部は撮影禁止なので、
入り口の数枚しか撮れませんでした。
言葉ではなかなか内部の凄さを伝えられなくて残念ですが、
いずれにしても、
チベットにおける「チベット仏教」の「絶対的な力」を感じました。
「世界の屋根」と呼ばれる「ポタラ宮」から眺める景色は
こんな感じ。空が近い!雲に手が届きそう!
ポタラ宮から出ると、
「写真、写真」とおじさんがマニ車回しながらしきりに勧めて来るので、
一緒に旅してる了太くんが撮影をお願いしてみた。
結果、想定してた通り、「チップちょうだい」でした…
まあ、長く旅続けてると、そんなことには慣れてるけど、
こんな神聖な場所でそれをやられると、ちょっと後味悪いよね
2.ノルブリンカ
ダライ・ラマ7世が1755年に建立した夏の離宮。
1959年のチベット動乱の際、中国の人民解放軍の追跡を逃れるために
密かに脱出し、インドへ亡命した場所でもあるとも言われている。
ここで、ガイドのダワさんが話してくれた「鳥葬」のお話が
すごく印象的で、衝撃を受けました。
チベット仏教は「大乗仏教」で、
世の中を良くすることで自分も幸せになるという思想。
持っている者が持っていない者に「施す」という
行為を美徳としている。
その思想の集大成とも言えるのがこの「鳥葬」。
死んだら、死体は切り刻まれ、
肉体も、骨も、鳥に「施す」。
異教徒からしたら、とても残酷に見えるが、
これはチベット人にとって、人生最後の「施し」なのだ。
つまり最後の施しができるのは「名誉」なのだ。
だから、犯罪者は鳥葬してもらえないとか。
ダワさんは、「自分が死ぬとき、もちろん鳥葬にして欲しい。」
と言い切っていた。
その時の表情に「信心深さ」と「意思」が感じられ、
カッコ良かったです。
最後に、チベット仏教の問答修行も見に行ったよ~
みんな真剣そのもの。
聞くと、このお寺、
昔は修行者数百人いたのが、
今では数十人しかいないそうで、
なんだかすごく淋しい気持ちになりました。
中国の弾圧の力強さが最大の理由だと思うけれど、
ガイドのダワさんは「社会保障も充実しているし、
中国の関与が必ずしも悪いことばかりじゃないと」言っている。
「この先、チベットはどうなっていくんだろう?」と思う一方、
チベットの人々の信心深さを見て、
「何があっても、彼らの"心"は変わらないんだろうな~」と確信している。
「宗教」って私にとって馴染みないけれど、
「心の支え」「信じるもの」があるのは、
すごく素敵なことで、羨ましく思う。
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