センス | 実録鬼嫁日記

センス

5月某日。


今日は、8月に生まれてくる予定の娘の洋服を選びに

ダイヤモンドシティーまでやってきた。


まるで、自分の洋服を選ぶかのような笑顔で

娘の洋服を選ぶ嫁。


嫁「まどかは、どれがいいと思う?」


娘「まどかね、これがいい!


ベリーちゃんには、これが似合うよ(゚∀゚) 」



カズマ「なんだ?(°Д°;≡°Д°;)ベリーちゃんって誰だ?」



嫁「最近ね、まどかがお腹を触りながら言うのよ。

ベリーちゃん、早く遊ぼうねって(笑)」


カズマ「ベリーちゃん(;´Д`)ノ  」



そう・・・


娘は世間の子供と同じく、ラブ&ベリーが大好き。



ベ  リ  イ

辺利意




ダメだ、ヘタレな暴走族みたいだ(;´Д`)ノ



楽しそうな2人に比べ、俺はヒマでヒマでしょうがない。



嫁「ねぇ、ちょっとこっち来てよ!」


カズマ「ん?どうかしたのか?」


嫁「どっちの洋服がいいと思う?」

カズマ「どっち(゚∀゚;)……」



嫁から差し出された2枚の洋服。


日常生活ではよくありがちな、嫁からの選択肢。



だけど、俺にとってはとても大事な選択。

俺は、常々嫁からセンスがないと言われている。

センスが悪いとかじゃなく、センスがない('A`)

センスの欠片も見当たらないとorz

センスの無さを確認する嫁と、少しでもセンスの良さをアピールしたい俺との駆け引き。

嫁「さぁ、どっち?(ΦДΦ) 」

カズマ「う~ん(´Д`;) 」

火花を散らす大事な選択。

カズマ「みっ、右かな?(汗)」

嫁「右?本当に右なの?」

カズマ「じゃ、じゃぁ左(´Д`;) 」

嫁「じゃぁって何よ!じゃぁって!ヽ(`Д´)ノ 

自分の意志で答えなさいよ!」

カズマ「みっ、右かな(゚∀゚;) 」

嫁「右?本当に右でいいのね」

カズマ「うっ、うん……。

なんとなく、右の方が可愛いような……」

嫁「ブッブー!不正解です(´∀`)ケラケラ」

カズマ「不正解(゚Д゚;) 」

不正解ってなんだよ、おい(汗)

嫁「右は確かに可愛いけど、最近の私はシンプルなやつがお気に入りなの♪」

カズマ「最近の私って(汗)」

センスの良し悪しって、お前のマイブームに左右されるのか?(鬼汗)」

嫁の求めるセンスのレベルは非常に高い……。

そんなセンスにこだわる嫁が、いま一番こだわっているのがこれ。

娘の名前。

いまの娘の名前を決めたのは俺。

嫁に、散々文句を言われながらも、俺の付けた名前をゴリ押しした。

嫁にすれば、今度こそは!の思いもあるだろう。

だけど、俺もこればかりは後には引けない。

子供の名前は俺が決める!

嫁「はぁぁぁぁ?あなたとぼけるのも

いい加減にしなさいよ!( ゚д゚)

まどかの名前を決めたのはあなたでしょ!じゃぁ、今度は私の番じゃない!」

カズマ「最初が俺だから、次はお前とかの問題じゃないだろ!

子供の名前は父親が決める。これは当たり前のことじゃないか」

嫁「だから、その当たり前って誰が決めたのよ」

カズマ「決めたもクソも、俺の父親もそうだったし、

親戚のおじさんとこだって、みんなそうだし」

嫁「お父さんと親戚だけじゃない(汗)

あなたの当たり前って、視野が狭すぎるのよ」

カズマ「狭くてもいいから、子供の名前だけは譲れない( ゚д゚) 」

小さなことかもしれないが、やはり子供の名前は父親である俺が決めたい。

俺の父親は4歳で亡くなったけれど、俺の名前を一生懸命考えて

つけてくれたのが父親。

自分の名前を見るたびに、父親という存在が俺の心に大きく埋め込まれている。

うまくは言えないけれど、自分の中で父親が生きている感覚。

嫁「何?あなた死んじゃうの?」

カズマ「なんで俺が死ぬんだよ(;´Д`)ノ  

父親の証を子供に伝えたいってこと!」

嫁「だったら、母親の証はどうなるのよ( ゚д゚) 

私だって、娘とシンクロしたいわよ」

カズマ「('A`)……」

とりあえず、どちらが付けるかは別にして、

お互いが考えた名前を披露することに。

字画や響きなど、あらゆる面を考慮して名前を決めることにした。

カズマ「負けられない!俺が娘の名付け親に!」

嫁「あなただけには負けられない!」

娘「ベリーちゃんがいい(゚∀゚) 」

まずは、先鋒の俺から名前を披露。

カズマ「○○って名前はどうだ?」

嫁「却下( ゚д゚) 」

カズマ「なっ、なんでだよ(汗)」

嫁「なんか平凡って感じ」

カズマ「平凡でいいじゃないか。

いまは、奇を狙ったような名前が多すぎる。

そんな名前をつけられた子供はたまったもんじゃないだろ。

名前で目立つより、中身で目立った方が数倍いいだろ」

嫁「確かに、あなたの言うことも一理あるけど、

私はちょっとダメかな?」

カズマ「何で?」

嫁「中学校の時の同級生で、同じ名前の人がいたけど

あまり好きじゃなかったから。」

カズマ「('A`)……」

お前は個人的な意見が多すぎる(;´Д`)ノ

その後も、俺が寝る間も惜しんで考えた名前が

次々に却下されていく(涙)

嫁「何度も言ってるけど、あなたってセンスないんだから( ゚д゚) 」

カズマ「お前いい加減にしろよ!

名前なんてのはセンスの問題じゃなく、愛情を持ってつけるかが大事だろ!

響きとか字画とか関係ない!親の想いが大事じゃないのか?」

嫁「( ゚д゚)……」

険悪なまま、名前問題は先送り。

しばらくは、まともに話もしない日が続くことに。

数日後。

娘がお絵かき帳を持って走ってきた。

娘「パパ、見て見てぇ♪上手に描けてるでしょ♪」

娘から渡されたお絵かき帳には、女の子が2人で手をつないでいる絵が。

娘「これ、まどかと○○○ちゃんだよ」

カズマ「○○○?」

それって、俺が嫁に提案して却下された名前じゃないか(汗)

娘「ママがね、言ってたよ。

○○○ちゃんが産まれたら、みんなで公園に行こうねって♪」

カズマ「そうか……。ママが○○○って呼んでたか(笑)」

嫁は基本的に我がままだ。

どうしようもないくらい。

でも、これだけは譲れない!って時だけは、俺の意見を尊重してくれる。

100ある中で、俺にだって譲れないものが1つか2つはある。

偶然なのか?

それとも本能なのか?

その1つか、2つの譲れないものを理解してくれる。

だからこそ、俺たちは夫婦でいられるのかもしれない。

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みなさんの家庭では、子供の名前はどちらが付けましたか?

父親ですか?それとも母親?

父親がつけるべきという、俺の考えは古いですか?

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鬼嫁日記公式HP で、カズマ&嫁のインタビュー記事が掲載されてます。


公式HPのトピックから見れるかと思います。


2人のツーショット写真(後姿)もありますので、ぜひご覧になってください(゚∀゚)



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