こんにちは。ユージーアイプロジェクトの水落です。
「店長がスタッフに教えたい計数」を書いています。
今回は在庫回転率についてです。
在庫回転率も会社によって計算方法が違います。
棚卸しによって出た在庫金額が300万円。
月間の売上が100万円だった場合で説明します。
①在庫回転率=在庫金額(300万)÷年間売上(1200万)
=0.25
「1年間の売上に対して、何倍の在庫を保有しているか。」
という意味です。
この場合は在庫回転率の数字が少なくなるほど優秀です。
さらに、在庫回転率に12をかけると、
12ヶ月×0.25=3
3ヶ月分の在庫を保有しているという事がでます。
365日をかけて91日と出す場合もあります。
在庫回転率には上記の式もありますが、
会社によっては違ったものがあります。
②在庫回転率=在庫金額(300万)÷月間売上(100万)=3.0
これは、
「月間の売上に対して、何倍の在庫を保有しているのか」
という意味で使用しています。
この場合、3.0ではなく、300%とする会社もあります。
この場合も在庫回転率の数字が少なくなるほど優秀です。
新品ゲーム本体のように、粗利率が7%程度しかないような商材は
100万円の在庫で100万円の売り上げがないと、
経営は厳しくなります。
在庫金額と同じ売上が出れば1.0(100%)になります。
③在庫回転率=年間売上(1200万)÷在庫金額(300万)=4回
という場合もあります。
これは商品回転率とも言います。
「保有している在庫が、1年間の間に何回転するのか。」
という意味です。
この場合は数字が大きくなるほど優秀になります。
他にも年間の売上ではなく、売上原価で計算する所もあります。
会社によって数字は違いますが、意味さえわかっていれば、
とても使える数字です。
ポイントは「どうなると良いのか。」
「どこが変わるとどうなるのか」を教えてあげる事だと思います。
より少ない在庫で、より高い売上を出すことが理想ですので、
・在庫が減れば回転率は上がる
↓
・売れていない在庫を売って在庫を減らす。
・売上が上がれば回転率は上がる
↓
・売れる商品をさらに売れば売上が伸びる。
・売れてなかった在庫が売れれば売上が伸びる。
という施策が打てます。
また、施策を打った後の効果を検証する事が出来ます。
スタッフに教える際は、会社で共通の回転率を教えた方が良いと思います。
◆店長が教えたい計数⑧ 交差比率 に続きます。