インドでも闘う ㈱トウメイエンジニアリング:岐阜の設備屋さん奮闘記 -2ページ目

インドでも闘う ㈱トウメイエンジニアリング:岐阜の設備屋さん奮闘記

社長御乱心でインドへGO!

岐阜で設備設計・製造・設置を行ってます。
従業員は20人。

社長はPurdue UniversityにてMBA取得後、米国企業で修行のビジネス系。でも設計能力は?

エコメールを筆頭とする変わった商品群と技術力、みんなの頑張りがウリの会社です。

本日で現在受けている仕事がほぼ完成。これまでにインドで3つの大きなプロジェクトを終了しました。

インドに出たのは
1年半と少し前。しかし、仕事の大きいのを受け始めたのはここ半年の間です。最初の仕事は日本のお客様のJVをインドに作る仕事。ご迷惑をおかけしないか、不利な条件で契約を結ばれないか、不安で眠れませんでした。2つめの仕事は工場の立ち上げの仕事。実はこの仕事は日本でも全く経験がありませんでした。日本ですらやったことがなくて、本当にインドで仕事を回すことができるのか?失敗をしないか?規模の大きな仕事だったので、これもまた、とても心配でした。3つめの仕事は大きな自動車会社のお客様の仕事。失敗が許されず、しかも日程がタイトだったので、焦りながら仕事をしました。

最初のインドの仕事なので、社員さんに苦労をかけるわけにも行きません。これらは私が自ら乗り出してほとんど一人で指揮に当たりました。もちろん、
こんなリスキーでチャレンジングな面白い仕事を他人に任せてあるものか!という思いもありましたが・・・。

不安は杞憂に終わり、
3件の仕事を諸所の失敗を繰り返しながらも無事に終えることができ、お客様から高い評価をいただけるような成果を出すことができています。人は変化に対して拒否反応を示したり、不安を感じたりしますが、実際にやってみることが大切。知恵と勇気と押しの強さで何とかなってしまうものだと改めて気づきました。インドのことをわかったふりをしてきましたが、大きな仕事を通して、ようやくその真髄に触れることができました。これで怖いものなしです。

リスクを避けながら、日本という居心地のよい国に埋もれていた自分から、まさに経済のフロンティアであるインドという大国に打って出たところから考え方が大きく変わっているのに気づきます。日本にいると守りの思考になりインドにいると攻めの思考になるのです。これは社会の躍動感の違いだと思います。また、リスクに挑む心意気が必用なのと、リスクの無いところにはビジネスも、最終的にお金も存在しないことに気付かされます。

今こそがまさに戦略の転換点。不安から解放され、新しい方向へ前向きに進む時です。誰にでも言えることですが、自分にリミットをかけた時点で、自分を鎖につないでしまっています。その鎖をかけないか、断ち切るような心の持ちようが必用だと思います。

苦しいチャレンジの中、新しい明日に向けての青写真をようやく描けるようになり、それを周りのインド人の仲間と共有できるようになってきています。新しいコンセプトで仕事を始める、これからが本番。もっと面白くなりそうです。


インドでの実作業が開始となり、お客様の所での作業を開始しました。

しかし機械の搬入が始まった途端、搬入業者のフォークリフトのギアが故障し作業がストップ。


その上、お客様の工場へ視察が入るということで、初日のスケジュールは全部キャンセルになってしまいました。
 今回はDeadlineが無いのでゆるゆると動いていますが、初日からこの調子では先が思いやられますね。


しかし、時間がゆっくりと流れるのがインド、こういうアクシデントを余裕で楽しみながら仕事が出来るようにならなければならないのです。ここでカリカリしているようでは、まだ修行が足りません。


今回はゆとりをもって、ゆっくり仕事をしていこうと思います。プロジェクトもラストフェイズであまりピリピリしていないので、空いた時間はお客さんと親交を深めたり、新しい事業の戦略を考えて過ごすことと致しました。


明るく前向きに良い方向に考えて行くのがこの国での成功の秘訣。いい加減ながらも、奥の深さが私は意外と好きだったりします。


私がインドに渡ってきた時、日本では受注した大物の機械の最終調整の真っ最中でした。



機械の調整には大変な時間がかかります。調整に難航すれば、夜中や徹夜の作業が続くのも当たり前です。



実際の担当者達は責任感と気負いから、徹夜をしてでもやり遂げようとします。私は安全第一でできるだけ早く帰り、休息を取るように指示をします。こういったところから、少なからず衝突が起こります



 



しかし、なんとか昨晩遅くに調整が終了し、本日、納品とのことです。



嬉しい限りです。皆に感謝の気持ちとおめでとうと伝えたいです



 



寒い中、納品日に向けて毎日遅くまで頑張ってくれた社員さんに感謝です。



できるだけ、どこか合間をみてゆっくりと休んで欲しいです。



 



使命感を持つ人達と一緒に仕事が出来るのは本当に嬉しく、自分も勇気をもらえます。



自分も異国の地にいますが、ますます頑張らねばと思わされました。



 



責任感の強い我社の社員さんに感謝です。


まだまだガチャガチャなところも多いけど、一枚岩で頑張っています。
皆さんありがとう。



1ヶ月ぶりにインドに戻ってきたので、ブログをUPします。
日本でもブログを書きたいのですが、どうも暗めの話題になりそうなのと、仕事に忙殺されてしまします。いけませんね。



私のブログはしばらく時間を空けていても、UPすると200以上のアクセスがあり、驚いています。読者の皆さん、ありがとうございます。



 



さて、日本の寒さと打って変わって、インドは夏
昼は30度を超え、クーラーが必需品。
しかも真っ青な空が、悩みをすべて吸収してくれるようなそんな楽園的なムードがあります。



 
バンガロールの町の風景。青い空が気分をハイにしてくれます。



インドは訪れる度に変わります。
1ヶ月の間でも大きな変化を感じ取ることができます。
それはお客様の工場が完成したり、インフラが改善したりと色々な面で起こっていて、そのスピードに圧倒されます。



 



インドは日本の様に、電化製品や生活を便利にする消耗品が行き渡っていません。
人々の購買意欲は自分の生活環境を良くしたいという純粋な思いからでていると思います。
現状より良くなっていく期待感があり、人々の顔は明るく見えます。
たとえ欲しいものが手に入らずとも、現状と変わりがありませんね。



 



日本は、今の生活を維持するためにどうするかが焦点になっていると思います。
ズルズルと経済環境が滑り落ちていく中で、如何に現在のステータスを維持させるかが不安を増長させているのではないでしょうか。
また、個人の力だけでは状況を打破するのが難しいので、閉塞感や悲壮感が漂っているような感じがします。



 



前に進む人々、現状維持を望みながらも後退を余儀なくされている人々、この2つのムードの違いが社会に与える影響は大きいと感じています。



 



日本が不安から払拭されて、真の価値を創造できる時が来ればよいと感じています。
また、私達の会社や、属する製造業も、視点や枠組みの捉え方を変えることで必ず新しい価値を生み出すことができると信じています。




2
3日に渡印しました。2月10日までに通算3つのプロジェクトを終了に導くことになります。



次はインドでの機械製造と設計業務の確立を行い、同時にコンサルティング用の新しい会社を立ち上げる予定としています。

まだ、始まったばかり。
長い道のりですが、一歩一歩進めていきたいと思います。


また、しばらく毎日カレーの連続です。


 私は日本からインドに渡り、仕事をしています。インドはビジネスにも生活にも活気があり、大変面白い国です。しかし時間を経るに連れて更なる面白さがわかってきます。



 



 インドは異文化の集まりの国と言えると思います。無論、私達日本人とインド人にも大きな文化の違いがあり、最初はそこに驚きを感じました。しかし、今はインド人の中にある、文化の差とその共存に大きく興味を惹かれています。



 



 宗教でインドという国を見てみると、また異なる顔が見えてきます。インド人の信仰心は非常に強く、しかもキリスト教、イスラム教、ヒンズー教が一カ国、というより町の中に混在しています。インドのテロはもちろん宗教的な差異により発生しているとも言えるのですが、一般生活の中ではこれらの宗教はお互いの立場を維持しつつ融合しているという感を受けます。



 



 例えば、キリスト教徒の社長の基で働くヒンズー教徒の人達がいます。マーケットの店主にはイスラム教徒が多いらしいのですが、そこではあらゆる人達が買い物を楽しみます。また、町の中にはヒンズー教の寺院、モスク、教会が混在しています。



 



 私の友人は、宗教に基づくテロリズムは、宗教を政治家が政治的に利用することで起こると言いきっています。



 



 異なる文化が混在しながら、深い信仰と自分たちの立ち位置を守りながら生活するインドの人たち。またそこに生活の平和と幸せを見出しているのは確かです。私達日本人は、何を信じて、何を守るために日々生活しているのかをを考えさせられます。