自分が好きなことだけをやっていく。世の中そうはいきませんね。特に子供のうちは、好きなことに没頭することを優先させてやりたいと考える一方、限られた時間の中で「自分のやりたいことを行う時間を確保する」ことも学ばせねばなりません。それを、「時間の使い方がうまい子」と表記しました。


 その日のスケジュールを意識する。どこで「自分がやりたいこと」ができるのか意識する。他人(私を含め)が必要な遊びの場合は、他人の時間も意識する。先を見通すことができると、今の欲求を抑制することができる。先に時間を確保したことで納得する。そして、確保した時間の中で(好きなように)十分遊ぶ。

 はい、そうです。「我慢できる子に育てる 」に書いた(A)「やりたいことを我慢する」の一形態です。「欲しいものを我慢する 」と同じ発想ですね。「子供に自由に選ばせる」だけで育った子供にはできないことです。


 息子は「やりたいこと」が沢山あるので寝るのが嫌い。あれもやりたいこれもやりたい。その欲求をただただ押し殺すのではなく、考えること、交渉することで、実施できる時間を増やしていく。そのように導くのが親の努め。何かに深く没頭したら?予定を変更して可能な限りそれにつきあうのも親の努め。嬉しい予定変更です。

 

 子供の有限な時間を使っている。親として、その意識が大事。幼児期をどのように使うか。何をやらせるべきか。幼児に何をどこまで教えるか
 就学後に習うことを先取り学習させるのに使う。英語を習わせるのに使う。お受験のペーパー学習、行動観察の練習に使う。それ自体が目的で、なんら体系的な構想もないとしたら。悲しいことです。明確な将来構想を立ててのことならば、有効な施策となりうるのに。


 ある人が、幼児期から英語を教えるべきかどうか悩んでいました。現代日本では、英語を完全に遮断する方が困難なので、意識的に学習させるという意味です。その人に対して、「英語を知っていても損することはないでしょう?」とアドバイスした人がいたとします。

 はい。「限られた時間の中で何をなすべきか」「将来を見通した構想の中で、それを幼児期に行う必要があるのか」という体系的な発想で熟慮した経験がない人の意見ですね。そもそも、「時間を使う」という概念すら希薄な人なんでしょう。考える子供を育てるならば、そういう人の意見になど頼らずに、「自分で考える」ことが必要です。子供のために。


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