地震後ボランティアに行った時から、農作業に穴を空けてばかりで、なかなか厳しいので今回の唐桑行きは一泊二日の強行突破になった。
前回はスタッフ合わせて4人で行ったので、あの長い道のりをさほど気にする事もなく楽しんで運転していたが、今回は僕一人だったから寝不足という事もあって、片道500kmはなかなかこたえた。。
それでもすっかり愛着が湧いてしまった東北を車で走るのは気分いい。
特に東北道一関I.Cをおりてからの下道は景色をゆっくり楽しむ事ができた。
そう、1人ってやつの楽しみ方はそういえば良く心得ていた。
寝坊して予定より遅れてしまっていたから昼頃に現地に到着してもゆっくり食事はせず役場に直行した。
次長に挨拶して担当部署に連れて行ってもらいしばし歓談。
スケジュールの相談とライブ会場となる唐桑小体育館の下見をさせてもらった。
まぁ広いよねぇ。。
ここも避難所になっていた場所だけど、僕がいた避難所とは大きさが全く違うから、アンプラグドってわけにはいかない。さて僕の簡易P.Aシステムでどうにかなるものなのか非常に不安だった。
実は、今回の制作でお世話になったPREMIER Engineeringが同行してくれる事になったのだけど、
この時はさっぱりあてがないからね。。
でも良かった。
さて、それから役所を後にして僕はある場所を目指した。
それは大船渡線の鹿折唐桑駅だ。
大船渡線は沿岸部はほぼ壊滅状態で、現在は一関~気仙沼間でしか運行してない。
その気仙沼の一つ先の駅が鹿折唐桑なわけだ。
この駅から大船渡までの間は場所によっては線路すら残ってない場所がある。
線路は錆び付いて駅舎は残ってなかった。
右の方に大型漁船が見えるけど、ここは完全な陸地だ。
津波で港から流されてきたことになる。
かなりの大きさだから、簡単には動かせるわけないし、まだ当分の間はあそこにいるんだろう。
僕は今回「じぃちゃんの海」の冒頭で大船渡線を歌っている。
その大船渡線に今回は乗るのも目的だったが、鹿折唐桑から先にはいけない。
震災前に沿岸部を電車で走ったら最高に綺麗な景色が見えたんだろうなと。
想像した。
次の日は、大船渡線の運行区間を乗車する。