ちょっと時間が経ちましたが、20年目を迎えてすっかり新春恒例となった1月4日に行われた新日本プロレス東京ドーム大会をペイパービュー観戦しましたので感想を述べます。
ネタバレアリですので未見の方はご注意を!!
まず16時半から30分の無料放送。カード発表時にはピンと来なかった二つの第0試合ってのはこの事前放送=プロモーションのためというのがわかりました。「お屠蘇気分でチャンネルを合わせた」ってのはスカパーでは考えづらいけれど、普段、新日本を見ないプロレスファンに対してはこれはいい試みだと思いました。
会場の雰囲気をあっためる意味でもいいかもしれません。ただし本戦からあぶれた選手のための救済措置にしてはイケナイと思います。1.4ドーム大会は選ばれた選手が出場すべきものだと位置付けすべきです。
さて17時から本戦(有料放送)がスタートです。
第1試合から順番にザックリと綴ります。
①IWGPタッグ3WAYマッチ
王者組)バーナード&アンダーソンvs中西&ストロングマンvsJ・ストーム&R・ルード
昨年から三すくみの試合形式で行われることが急増したタッグ王座。
3WAYという試合形式がダメとは言わない。「正月らしく賑やかに」ってねらいもあるのでしょうけれど新日本には似合わない、て思う。
ビアマネー・インクを“これだけ”のために呼ぶのももったいなさすぎ!
もっと勿体なかったのはフィニッシュシーン(アンダーソンのガンスタン)が画面に映らなかったこと。これは大失態! 中継スタッフには猛省を促したい点でした。
②ライガー&ガルサ組vsドラダ&ソンブラ組
CMLL勢参戦。新日本はメキシコではCMLL、アメリカではTNAと業務提携の関係にある。しかし本国ではTNAはAAAと提携している。CMLL勢とTNA勢が同じリングに登場する構図もなんとも奇妙というか、新日本ならではでしょうか。
試合はライガーのCMLLでの経験がうまく活かされた攻防。メキシカン3人の中ににライガーひとりが混ざってもまったく違和感が無かった。ライガーとガルサの連携も息が合っている。
乱発されなかった分、ドラダとソンブラの飛びっぷりも印象的でした。
③天山広吉vs飯塚高史
失神したほうが負けというルール。
またも実況の野上アナが飯塚に襲われて2万円(!)のワイシャツを引き裂かれる。
それはいいけど試合中はあんまり実況席を映すよりも、肝心の試合を見せてほしい。
フィニッシュは変形のアナコンダ・バイス。テレビで見ていても飯塚が失神したのかどうか伝わりにくかった。この辺りにも試合形式と闘う選手とのギャップを感じました。
ちなみに天山は髪のサイドを金髪に戻してコスチュームも新調。このコスチュームはいい。天山は赤が似合います。
④ハードコアマッチ
ロブ・ヴァン・ダムvs矢野通
RVDはコンディションが良さそう。リング上で大きく見えました。
この試合も普段の新日本では少ない形式。
しかし矢野がラダーを始めとした凶器を上手く使うことで面白い展開になりました。
ただ、反則無しのハードコアルールのはずが、レフェリーが何やらチェックするという不慣れ(?)な場面も。
そんな細かい点を抜きにすると、初顔合わせとは思えない好試合。両者ともに試合巧者だと証明してみせた試合でした。
⑤永田裕志vs鈴木みのる
「技術を持った者同士の喧嘩」「こういうプロレスが好きです」山ちゃんの解説が嬉しい。
永田の蹴りがいつもと違う本物を見せている。
この二人が闘えば面白くならないはずがない。
永田の白目に「折ってみろ!」と叫ぶみのる。
今回は永田の勝ちで終わった試合。これまでにも何度も闘っているが、まだまだ続きが見たくなるカードです。
ちなみに永田裕志は好き嫌いで言えば“嫌い”な選手ですが、2011年はこの人にはシングルでもうひと踏ん張りしてくれることを期待しています。そうでなくちゃ、IWGP戦線の顔触れが固定しちゃってつまらなくなります。
長くなるので後編に続く!