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嘉 「吉田さんご自身も収益物件複数持っていて、太陽光発電とかFXで一気に500万も稼げてたんですね。スゴイですね!(関心)」
吉 「親が不動産投資をやっていまして、その影響なんですよ。ちなみにFXはもうやめましたけどね。」
(とても温厚で穏やかな吉田さん(自分と同い年)と現場に着くまでに車の中でいろいろな話がきけて、気が付いたら意気投合していました。)
物件前に到着。
吉 「ここです」
嘉 「おおっ、写真の通りですね。」
(それはその時の自分におあつらえ向きとも言うべく、こじんまりとしたかわいらしい小さな平屋の一戸建てでした)
築30年・駐車場2台分、平屋一戸建て、庭付き土地物件。
吉 「この家の両隣、真後ろ3軒ありますが、すべて同じ建築士が建てたものなんですよ。」
嘉 「たしかに瓦も壁も塀も統一されていますね。」
吉 「でもこの家だけ、リフォームがかけられていて、中は新しくなっていて屋根も4軒の中で一番状態が良いんですよ。 中入って見てみましょうか?」
嘉 「たしかにほかの3軒より状態がよさそうですね。床もしっかりしてるし(ギーギー言わない)、屋根の瓦も割れていない。 あ、エアコンも動く。」
嘉 「古い家だけど、設備使えますね、まだまだ。」
吉 「そうですね、1か月前まで人が住んでましたからね。」
嘉 「1か月前? そうだったんですか。 なんで売りに出しちゃうんですかね?」
吉 「実は賃借人の家賃滞納に困っていまして、売主さんももう面倒だから家を手放したいとのことだそうです。」
嘉 「そうですか、それは大変ですね・・・」
(物件は良かったし周辺環境も良さそうだった。ただしその一言が気になった。)
とりあえず水回りとか、壁とか天井、柱など、建築の知識とか1ミリもないけど、
なんかわかってる感じで柱とか触りながら、ベテランの人っぽく、そんな態度で隈なく見て回った。
その時、僕の頭の中では思い出していた。
投資を開始する前から準備しておいた予備知識その2を。
たしか、埼玉県の「おばちゃん大家さん」という異名で有名な鈴木ゆり子さんの言葉だった。
それは3ナシ物件。
次の3つの条件を見つけたらその物件は流してしまえとのこと。
「シロアリ物件、雨漏り、水漏れ」
これら悪条件の物件には手を出さないほうが良いそうです。
なぜなら、シロアリで食われた柱はどうにもならないし、雨漏りや水漏れの修理は結構高くつくからだそうです。
いくら安い物件でもこれらのリフォームをしたら最終的には高い出費になるそうです。
この時点で僕の建築知識はほぼゼロに等しかったから、
この3ナシ物件の条件を忠実に守ることにした。
(しかし後に僕はこの条件をすべてコントロールできるようになる。)
柱 → 見えている部分チェックした。シロアリなし!
屋根 → 上から見ても瓦は綺麗。割れなし。下から天井裏を電気を照らしてみてみる。 水跡なし!!
水漏れ → 外の止水栓を開ける。 家じゅうの蛇口を止める。 パイロット停止確認。漏れなし!!!
・ ・ ・ イ、イケル。
嘉 「じっくり見せてもらいました。そこで買付を出したいと思います。」
吉 「そうですか、それはよかった! で、いくらで申し付けされます?」
そしてとうとう、準備しておいたツール第3弾、
*「鬼のような指値 (不動産投資家、加藤ひろゆき氏 より抜粋)」
を発動する時が来た!
ただ、実際にやってみようとすると、あまりにも低い指値をする勇気が出なく、
少しビビリが入ってしまい、
嘉 「な、七掛けでお願いします。」
吉 「わかりました、とりあえず申込用紙をご用意しますね」
嘉 orz つづく