鬼のような指値とは:
不動産投資家 加藤ひろゆき氏の著書「借金なしではじめる激安アパート経営」にでてくる造語。
通常ではあり得ないほどの額の指値を入れること。つまり、モーレツに値切りする。
ーーーーーー
自分は「指値」つまり「値切り」が大好きです。
なので買い物するときは基本的にいつも使っております。
でもみなさんならだいたいいくらくらい値切りしますか?
1割? 2割、3割引き?
人や商品やそのときのトレンドによって値切り方も様々かと思います。
でも値切りって勇気が必要だったりします。
なんか、売り手が強面だったとか、自分がみっともないと感じて見栄を張ってしまったりとか、
自分もそういうこと、よくあります。
値切りは心理戦です。
でも鬼のように指値をすることって普通あるでしょうか?
例えば100円で売ってるものを、「5円で売ってくれ」とか言うのってかなり勇気がいりますし、
「こいつはむちゃくちゃなやつや!」とか思われたりとか。
たぶん普通はしないのだと思います。
なぜなら、その商品が本当に欲しくて、でもできる事なら1円でも安く買いたいからだと思います。
値切りすぎて、売主の機嫌を損ねたら、もう売ってもらえないと思うかもしれません。
そのとき他にもその商品を欲しい人が複数人いたら、尚のこと、無謀すぎる値切りはできないと思います。
でも投資においては、商品や取引に恋をしないことが鉄則です。
売り手に嫌われようが笑われようが商品が素敵だろうが、関係ありません。
無心に値切りまくります。
なぜなら、
ベストセラー書籍「金持ち父さん貧乏父さん」でおなじみ、ロバートキヨサキ氏の言葉に、
「10年に一度の取引は毎週行われている。」
という言葉があるからです。
NLPや心理学がふんだんに紹介された巷で有名なナンパ本「ザ・ゲーム」の中で、
「オンリーワン中毒になるな」
と伝説のナンパ師、ミステリーが主張していました。
マネジメントに関する良書、ブライアントレーシーの「カエルを食べてしまえ!」では
「たくさんのカエルにキスをしろ」
と彼は言っており、
またニュージーランドの不動産投資王のドルフ・デ・ルース博士の 「お金持ちになれる「超」不動産投資のすすめ」では
100:10:1 の法則を提示しています。
苦心して見つけたとっておきの超オススメ商品や、ありえないくらいお得な取引は、
毎日そこらで派生しては消えて行きます。
川の流れに生じる泡のように。
もしその取引を希望の額で買えなかったとしたら、
そのようなものに恋をしてはいけない(オンリーワン中毒になってはいけない)。
自分にとって不利になった取引はすぐに見送り(サンクコストは考えない)、
新たな取引を見つけに行く(機会損失を防ぐ)。
それは、またたくさんの数ある取引の中から100:10:1 の法則を使ってよいものだけを淡々と選んで行くことである。 (つまりふるいにかけ、淘汰すること)
そしてよい取引を見つけるには、たくさんのカエル(ツマラナイ物件たち)にキス(調査)をしなければならない。
なぜなら、たくさんキスしないと見分けられないから、カエルに化けている本物のお姫様を。
(一見するとボロ小屋だけど実は超お宝物件みたいな)
そして元メガバンクの銀行員で、現在、不動産鑑定士の長岐隆弘さんの著書「銀行員だけが知っている お金を増やすしくみ」では、
「安定」こそ安心感。「リスク」は極力取らない、と書かれています。
行員さんならではの発言ですね。
この「鬼のような指値」こそがまさにリスクを抑えて安定していられるための必須条件なわけです。
モーレツに値切って買えるているから、
投資に対する現金回収も早く、またいざというときいつでも売れるわけです。
もし自分の希望額で買えないのならそれは無視して次のよい取引や商品を探しに行きます。
これにはまったくリスクがかかりません。(もちろん盲目になり不毛なことへ時間を費やし続けていることは機会損失になる場合がありますけど)
ロバートキヨサキは言っていました。
「私は市場が上がっても下がっても全く気にならない。」
それは彼がたくさんのカエルにキスをして、本当のお姫様を見つけたから言えるのだと思います。
しかもものすごい低価格で。
彼の発言の本質はこうです。
「最初から底値で買っているから、市場が上がっても下がっても私は全く心配することなく生活が送れる」
すごく全うな考え方です。
「鬼のような指値」。
不動産投資に関わらず、取引に共通する稼ぐマインドの一つだと思います。
なぜなら僕はこれらの考えを株式投資にも応用する事ができたのですから。
「値切り」。
言うはタダです。