TwitterのRT連鎖。 | ゴウブログ

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昨日、悪質なRFOサイトをTwitterでつぶやいたら、瞬く間にRT連鎖が起こりました。ちゃんと数えてないけど1,000以上はRTされたかと。先ほどその様子を見て、Twitterの凄さを改めて感じました。


RTだけで1,000以上ということは、RTせずに閲覧だけしたユーザーを仮にその10倍だとしても10,000人。数時間で相当な情報爆発・連鎖が起きたということになります。しかも今回の内容はSEM関連でかなりオタク 笑。万人受けしないネタでこの爆発具合というのはかなり興味深い。


しかも、RTを辿っていくと各ユーザーがどのような反応を示しているかがよく見えます。その反応を眺めると、今までのコミュニケーションでは見えていなかったいわゆる「消費者の感情」が手に取るように分かり、なんだか新しい世界を見ている気がして嬉しくなりました。


口コミの本質というのは、何かの「情報」を共有するのではなく共感や失望・怒りなどの「感情」を共有するものだと思いますが、SNSやBlogではその感情を全部披露するまでの手軽さはありませんでした。なんか敷居も高いし 笑


一方Twitterは、ユーザーが自分の本音を思わず言ってしまう『つぶやき』。「なんだよコレ!」とか「うわっ!最悪やんけ!」とか、一瞬感じたことをサクッと。そしてFollowという機能はブログの読者やmixiのマイミクとは違った意味を持ち、リアルタイムに感情を共有している一体感や高揚感と共にその感情は容易に連鎖していく。


この感情をリアルタイムに共有しそれが一瞬で連鎖するというのは、先述しましたが、今までのコミュニケーションでは出来なかったこと。2ちゃんでは出来てたかもしれないけど、もっと消費者が見える領域での連鎖はなかったはず。いや、仮にどこかで出来ていたとしても、それがこのRT連鎖のようにユーザーや連鎖の仕方がちゃんと可視化できているのは存在はしていなかった。


なんかこう、ミッシングリンクじゃないけど、A⇒B、B⇒C、C⇒Nに情報が伝達していく過程で、今まで見えてなかったパズルのピースがこのRT機能なんじゃないか、という気さえしてしまいます。このRT連鎖を見て、そんなことを感じました。(←考えすぎ)


企業は今まで、BlogやSNSにこの感情の瞬間爆発を求めていたのかもしれません。しかしそれはそもそも限界があった。そんな中Twitterという存在がこの世に生まれ浸透していくことで、今までの情報のフラット化に『感情』と『スピード』が加わり、口コミの質が大きく変わるような気がします。(←考えすぎ)


これからは、消費者の感情をどのように動かすのかということと、その感情をどのようなチャネルを用いて連鎖させていくのかがコミュニケーションのポイントになってきそうです。


なんかワクワクしてきたかお




あ、


RT連鎖したネタである例のRFOですが、あれはないですよ、あれは 笑。もちろんSEMでは微妙なことが多く行われてますし、SEOも検索エンジンとのイタチごっこでもあるので、「みんな同じようなことやってるやーん」と言われるでしょうが、あそこまで露骨にSERPSを操作するのはやり過ぎでしょう。こんなことやってたらY!やGの検索回数やCT数、サイトトラフィックなんかの数値の信憑性もなくなるし、WebやWeb業界の信頼も失墜してしまいます。そうなったらSEOで食べてる企業は生き残れませんね。僕も、「そんな数字なんて信用できないよーハハハ」なんて社長から言われたら困ります!


しかもユーザーをポイントで釣ってIP分散させるとは、賢いけど悪質すぎ 笑。そのサイトには167のキーワードが並べられてたけど、SERPSの1位サイトをクリックしたら完了!と言ってることから推測すると、単純に企業からSEOを任されているだけでなく、目的サイトのUU数で企業から課金でもしてたんでしょうか。成果報酬として。そして「純検索からのクリックなので良質ですっ!」とか何とか言ってCPC100円くらいもらってるかもです。でもって「格安です♪」とか言ってたりして。(←考えすぎ) 仮に1ユーザーが全部クリックしたとしたら、167×100円で16,700円/人。1ユーザーに対して5,000円くらいキックバックしても成り立つ商売ですね。このスキームならY!のブラパネを使っても充分ペイできそうです。うん、高利益でナイスなビジネス。考え出したのは素晴らしいです。(←妄想の域)


ただし、ユーザーの自浄作用が必ず働くでしょうし、SEM企業としての信頼は地に落ちますが。


僕は、こういうのは本当に勘弁していただきたいと切に願います土下座