[代替血液]
(Wikipedia)
酸素と親和性の高い物質を血中に投与することで赤血球の代替にできないかと
いう研究は第2次世界大戦を境に活発になった。
感染症のリスクをほぼ無くすことができる他、輸血用血液の最大の問題である
保存期限をクリアできるようになるからである。
現在のところ、安全性や有用性の面で実用的なものは完成していない。
アプローチとしては、
(1)「白い血液」として知られたパーフルオロケミカル (PFC)の乳剤の
ような非生物材料を用いるもの。
(旧ミドリ十字製フルオゾールFluosolが著名)
(2)ヘモグロビンを加工するもの
とに分けられ、現在のところ(2)の方が実現性が高いとみられている。
代替血液は輸血を受ける人がどんな血液型でも使用できる。
アルブミン、ES細胞、使用期限切れの血液製剤などから作られる。
このうち血液製剤から作るものは、血液製剤中のヘモグロビンを特殊な
ナノサイズのカプセルに封入したものであり、血液の再利用になるうえ使用
可能期間が6ヶ月と長い。