赤ちゃん:生後5カ月で人の顔認識 | 横山歯科医院

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<赤ちゃん>生後5カ月で人の顔認識 愛知・生理研が初実証

(毎日新聞 2006年12月5日)


自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)の柿木隆介教授(神経
生理学)らと中央大の共同研究グループは、生後5カ月の赤ちゃんが、
人間の顔を認識しているということを世界で初めて科学的に証明した。

今月中に米国の神経画像専門誌「ニューロイメージ」で研究結果を発表する。

脳血流の変化を測定する機器を使用することで、脳の活動部位を客観的に検査
する実験でわかった。


実験は、生後5~7カ月の赤ちゃん10人(男の子7人、女の子3人)を
対象に、画面に映し出された野菜の写真を10秒間、顔写真を5秒間、野菜の
写真を10秒間、逆さまにした顔写真を5秒間、繰り返し見せ続けるもの。
顔認識には脳の側頭部が関わっているとされる。

すべての赤ちゃんで、正面の顔写真を見せた時のみ、野菜の写真に比べて、
脳の活動による酸素消費に反応する血中ヘモグロビン量が右脳の側頭部で
約3倍に増えた。

これまで、脳血流の変化を測定する機器「近赤外線スペクトロコピー」は
大人用のものしか用意されていなかったが、2005年初めに日本で赤ちゃんの
頭に装着できるサイズの機器が開発され、今回の実験が実現した。


赤ちゃんが人間の顔を認識するのは、子育てをする主婦たちの間で、3カ月目
ぐらいだろうと言われていたが、実証するのは難しかった。

柿木教授は「赤ちゃんにとって人間の顔が特別なものに見えていることが証明
できた。客観的に赤ちゃんの能力を計った画期的な実験結果だ」と話して
いる。


【山田尚弘】


http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20061205k0000m040167000c.html