親から子へ、DNA経由でウイルスも受け継がれる | 横山歯科医院

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[親から子へ、DNA経由でウイルスも受け継がれる]

(slashdot.jp 2008年09月05日)


insiderman 曰く、

主に小児に発症する突発性発疹の原因となるヒトヘルペスウイルス6
(HHV-6)は、血液ではなく、DNA経由で親から子に感染するという研究
結果を、米国の研究者であるDr. Caroline Breese Hall氏らが明らかにした。
(Reutersの記事、米国小児科学会の学会誌に掲載された論文)


ウイルスはほかの生物のDNAに侵入して増殖するが、もし両親の少なくとも
どちらかがHHV-6に感染していた場合、卵子もしくは精子のDNAにも
HHV-6が感染し、その結果その子どもはHHV-6に感染した状態で生まれる
可能性がある、とのことだ。


Hall氏らの研究チームが実際に250人の患者を対象に調査を行ったところ、
85人のHHV-6感染者のうち、43人が生まれつきウイルスに感染しており、
42人が生後感染していた。


いままで、ウイルスは母親の胎盤を通じて母親から子どもへと感染すると
思われていたが、実際には胎盤経由で感染するケースは14%で、残り86%の
ケースではDNAを通じてウイルスに感染していたそうだ。


なお、ウイルスに感染した子どもが必ず何らかの症状を発症する訳ではない
ため、Hall氏は子どもがもし感染していた場合でも成長を見守ってほしいと
している。
ちなみに、HHV-6への感染を防ぐ薬というのは今のところ無いそうだ。


http://slashdot.jp/science/08/09/05/0637211.shtml