スリーマイル事故の14〜19万倍 福島事故の放射性物質 | 横山歯科医院

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[スリーマイル事故の14万倍 福島事故の放射性物質]

(共同通信  2011年3月29日)


東京電力福島第1原発の事故で放出された放射性物質の量は、1979年に発生
した米国のスリーマイルアイランド(TMI)原発事故で放出された量の
14万~19万倍に上るとの試算を米国の市民団体、エネルギー環境調査研究所
(IEER)のグループが29日までにまとめた。


IEERのアージャン・マキジャニ所長は「事故の深刻度の国際評価尺度で、
TMI事故と同じレベル5だとする日本の公式見解は、幻想としか思えず、
多くの誤解を招くものだ」と批判。
評価尺度はより深刻なレベル6に当たると指摘した。


IEERによると、事故でこれまでに環境中に放出されたヨウ素131の量は
240万キユリー(1キユリーは370億ベクレル)と推定され、これだけで
TMI事故の放出量の14万倍。
これに加えて、放射性のセシウム134とセシウム137が計50万キユリー程度
放出されたとみられ、合わせると放出量は19万倍に達する。


IEERによると、放射性のヨウ素もセシウムの量も旧ソ連のチェルノブイリ原発
事故で放出された量の10%程度。
だが、チェルノブイリ事故の放出源は原子炉1基だけだったのに対し、福島の
事故の場合、3つの原子炉と4つの使用済み燃料プールが放出源になったと
みられ、半減期が約30年と長く、体内に取り込まれやすいセシウム137の量も
多いため、環境への影響が長く続くことが懸念される。


マキジャニ所長は「日本政府は、事故の実態を市民によりよく理解させるため
評価をレベル6に引き上げ、これまで放出された放射性物質の量や、今後予想
される放出量などを詳細に公表すべきだ」としている。


http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011032901000136.html