大震災40分前上空の電子急増 チリ地震と類似「前兆か」 | 横山歯科医院

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[大震災40分前上空の電子急増 チリ地震と類似「前兆か」]

(北海道新聞  2011年3月28日)


国内最大のマグニチュード(M)9.0を記録した東日本大震災の40分前、
震源地上空の電子の量が局地的に増えていたことが、北大理学研究院の
日置幸介教授(地球惑星物理学)の調べで分かった。

日置教授は震災後、昨年のチリ地震(M8.8)をはじめ、過去の大地震直前
にも同様の現象が起きていることを確認。
「電子の急増は、巨大地震の前兆の可能性がある」とみている。


日置教授によると、国土地理院の衛星利用測位システム(GPS)観測網の
データを基に、地上約80~500キロの電気を帯びた空気の層である
「電離層」の電子の量を解析した。

その結果、11日午後2時46分発生の巨大地震から40分余り前の午後2時
以降、震源地の三陸沖の上空で、電子の量が通常より2割ほど増えたことが
分かった。

このため、同教授は過去の巨大地震に関してもさかのぼって分析。
昨年2月のチリ地震の発生40分前、1994年10月の北海道東方沖地震
(M8.2)の発生50分前に、震源地上空の電子が局地的に増える現象を
それぞれ確認した。


電子が増えた理由について、日置教授は「地震前にわずかな断層のひずみが
生じ、そこから放出された電子で地表が広範囲に電気を帯び上空の電子を
増やした可能性がある」とみている。


2003年9月の十勝沖地震(M8.0)では電子の増加はみられなかったこと
から、「M8を上回る巨大地震の40~50分前に共通して起こる現象では
ないか」と推測する。


http://www.hokkaido-np.co.jp/news/topic/281622.html