ヒト乳歯幹細胞培養液でラットの脳梗塞回復 | 横山歯科医院

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[幹細胞培養液で脳梗塞回復 名古屋大、ラットで実験]

(共同通信  2011年2月28日)

人の乳歯の幹細胞を培養した液体を脳梗塞のラットに投与し、運動機能を
回復、脳梗塞の範囲を縮小させることに名古屋大の上田実教授らが成功した。

詳しいメカニズムは不明だが、液体に含まれるタンパク質が脳の細胞の修復を
促したとみている。

機能が損なわれた臓器や組織の再生医療として、細胞の移植などが考えられて
いるが、細胞自体は使わない新たな治療法となる可能性がある。

3月1日から都内で始まる日本再生医療学会で発表する。


上田教授らは幹細胞を培養後、幹細胞を取り出して液体だけをろ過、濃縮し、
保存のため凍結乾燥し粉末にした。
これを生理食塩水に溶かし、脳梗塞のラットの脳に直接投与すると、全く
動かなかった足が6日後には動くようになった。

ラットの鼻に、この培養液を2週間、毎日投与する方法でも同様に運動機能が
回復した。
鼻の粘膜を通じ脳に到達するらしい。
脳梗塞の範囲は、液体を投与しないラットの約3分の1になった。

液体には乳歯幹細胞が出すタンパク質が含まれ、神経細胞の保護や血管の
誘導、脳内の別の幹細胞の働きを促すなどの作用をしているとみられると
いう。


http://www.47news.jp/CN/201102/CN2011022801000601.html



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・「幹細胞:未承認治療に参加しないよう勧告 再生医療学会