妊婦エコーは遺伝学的検査 学会、慎重な扱い求め指針案 | 横山歯科医院

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[妊婦エコーは遺伝学的検査 学会、慎重な扱い求め指針案]

(共同通信  2011年2月23日)


日本産科婦人科学会は23日までに、胎児が順調に育っているかを調べる妊婦の
超音波検査(エコー)は、出生前に胎児の病気や異常を把握する「遺伝学的
検査」になりうるとして、検査結果の慎重な取り扱いを求める倫理指針改定案
をまとめた。

4月の総会で正式決定する。


超音波検査では胎児が入っている胎のうや心拍の様子などをみるが、奇形
などが偶然見つかって染色体異常が疑われる場合があり、遺伝学的検査にも
なるとしている。

改定案では、偶然異常が見つかった場合、妊婦や家族に、検査結果をどう解釈
すべきかや、どのような対応が選択できるのかなどを十分に伝える必要が
あるとした。

初めから病気の有無を調べる目的の場合には、事前のカウンセリングを十分に
するよう求めた。


近年、妊娠中にダウン症などの病気を見つけるため、胎児の首の後ろのむくみ
「後頸部浮腫(NT)」の厚みを超音波検査で測定する方法が注目されて
いるが、病気と判定するための信頼できるデータはないとして積極的な
位置付けはしなかった。


また学会は、妊婦から採血し胎児の染色体異常の可能性を調べる「母体血清
マーカー検査」に消極的な姿勢だったが、改定案では「妊婦や社会の認識や
カウンセリング体制整備が進んだ」として、検査について適切に情報を提供
すべきだとの方針に転じた。


http://www.47news.jp/CN/201102/CN2011022301000471.html