アメリカンビューティーと言う映画がありました。
アメリカの俗に言う勝ち組達の価値観が
ミッドライフクライシス(中年期危機)によって
根本的に覆しられてしまう内容
中年の世帯主を抱えた家族が
アメリカとしての価値観を抱えた家族が
各人新たな価値観を持ち始める
しかし、それが基で家族が崩壊し、アメリカの美学が崩れゆく
って言う感じの物語。。。
この映画は、アメリカの美学という一般的な常識に対し、
自己価値観(ミッドライフクライシス後の改善)が生じた時の物語でしたが
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ミッドライフクライシスと言うのは
人が人生の折り返し地点を超えた時に、
無意識?な振り返りとその差に生じる焦燥感の事
それはとても重要な行為の結果なのです。
※ミッドライフクライシスに興味を持たれた方は
ぐぐってみると幾らでもサイトがありますので
そちらを観て頂けるとと思います。
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さて、ミッドライフクライシスと武道にどんな関係があるの
という事だけど。
まだその前に前提話
人間は多かれ少なかれ他人との関係性で生きていきます。
言うなれば集団関係で生きていく。
その中で大きく3つのタイプに分けられると言われています。
①周りを自分色にするタイプ
②周りに自分を同化させるタイプ(カメレオン)
③周りと同調しないタイプ
この周りに気遣いの②のタイプの人が特にミッドライフクライシスが重度になりやすい
と言われています。
そして、私の経験上は、ある程度の年齢になって武道を始める方は
この②のタイプの方が多いように思うのです。
逆に、若いころから武道を嗜んでいる人はどのようなタイプの多いかと考えてみると。
①若しくは③
⇒少なくとも、周りに合わせる意識があまり高くないタイプ
いい意味でも悪い意味でも、自我を持ち、周りに合わせずにやりたいことをやってきたタイプ
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やっと本論です。
ミッドライフクライシスに対し、武道は非常に有用なものだと思います。
人間の価値観に精通している部分が比較的多いですものね
「強さ(肉体も精神も)、健康、文化(本当?)」
だから、中高年の方が武道に興味をもってくるのも必然なのかなと思います。
ミッドライフクライシスを経験して、本当の自分の価値観に目覚めて
そして悩みながらも道場の門をくぐる。
そんな姿が想像できる気がします。
ところが、先ほどお話をした通り、昔から武道にたしなんでいる人は
そんなミッドライフクライシスとは、疎遠且つ無理解の人が多い
⇒決めつけ過ぎ????
その為に色々なギャップが発生すると思います。
それでも、続けて行ってほしいし、且つ、そこから得るものも多いと思います。
なぜって
若い時から続けてきた先輩たちは
自分に忠実に生きてきた人の集団。
すなわち、「押し通す」ことと「譲る」ことの2者選択を迫られてきたときに
「押し通す」ことを選択してきた人たちの集まりと言えるかと思います。
タイプが違う人間が
・稽古と言う形での肉体での会話と
・稽古前後の心の会話
をすることで、人としての深みがちょっと増して行けるかなと
どちらかと言うと、先輩たちの「押し通す」部分に、
何らかのミッドライフクライシス克服のカギがるのではないかと思うのです。
逆に、ミッドライフクライシスを比較的感じずに生きている①③の方たちにも
ミッドライフクライシスを味わって改善しようとしている人たちとコネクトすることで
深みを増すことが出来るのではとも思ってもいるのです。
稽古内外の時間で、色々な会話の中で
こんなことに悩んでいるんだと気づきの幅を広げることはとても大事な事なので。。。
まあ、ミッドライフクライシスは一例にすぎず
色んな世代のメンバーが合する場で少年、青年、中年、老年のいずれについても
それぞれの立場のなりの理解をすることで
こことしては深みを持ち
そして色んなコラボレーションで色んな人たちが会話の結果。
何らかの徳があった瞬間に立ち会えれば
このような場を持った意味があったなあと、指導者冥利を感じるんだろうなぁ。。。
本当の事いうと、
「お前みたいな自己中の塊みたいなやつにこんなこと言われたくねーよっ」
なんて言われることを一番ビビっていたりして。。。
大丈夫、僕もしっかりとミッドライフクライシスを味わってきましたから。。。
だから僕もタイプ②…
周りに合わせて生きていけるやつだーーーっ。。。
ちなみに写真は夜だけど、ミッドナイトではありません。。。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20151115/08/yokohama-saturday/de/e2/j/t02200165_0800060013484033603.jpg?caw=800)