2006年12月17日

硫黄島からの手紙

テーマ:ブログ
 父親たちの星条旗が単独でも成立している作品だったので、本作と合わせて「初めて1つの作品」になる、ということを不覚にも忘れていました。

 制作発表の時点からの予感が、的中。

 映画史に残る、てゆうか、人類史に残すべき作品でしょう。これは。

 NHK映像の世紀みたいに、この2部作がDVD-BOXになったら一家に1つ。

 テクニカルな面では、帝国軍人は「ライフル」なんて言わないで小銃と言っていたハズだ!とか、やってらんねーよ、なんて言い回しは60年以上前にあるのか?といった細かいツッコミを入れる向きもあるようだが…

 いいんです。映画だから!

 そんなこと気にするより、画とキャストの表情を観よう。

 正直、日本人監督が撮るよりも日本人らしさ、当時の日本が抱える複雑な情景、心境がうまく表現されている気がします。

 毎度ながらスピルバーグ、沿岸を埋め尽くす連合艦隊や日章旗が掲げられた日本の農村など、映像がすごい。
 今度の現像は若干セピアがかった感じで、これがまたイイんです。

 そして、この映画で存在感の嵐を呼ぶ奴、それは、ハリウッド級スターの渡辺謙ではなく、スキャンダラス中村獅童でも当然なく、アイドルタレントの二宮和也くんなのでした。

 役者です。

 淡々としながらも、表情がすばらしいのです。
 兵隊としては非弱で、弾薬運びや雑用などを押し付けられ、大日本帝国に万歳しないイマドキすぎる若者なのですが、かえって本物っぽいです。ぜったいいるでしょ、こういう奴も。

 監督の演出はいつもどおり無駄がなくシンプルで淡々と。しかし、計算ずくの細かい言動などからすべてのキャストに命を吹き込んで、脇役にまでバックグラウンドがちらつきます。

 圧倒的な戦力差による爆撃シーン、壮絶な自決シーンなど、殺戮の描写に圧倒されつつ、人間くさい帝国軍人たちの一挙手一投足に、泣く余裕もなく食い入るように魅入って、終わってみれば長さを感じさせない2時間半でした。

 で、観終わって暫くすると、1つ1つのシーンが蘇って、さらに父親たちの星条旗とリンクしはじめると、なぜかとめどなく涙が出てくるのでした。

 重要なのは、2本とも、しかも公開順に観る事です。日本側を先に観てはいけない。

 またアカデミー賞多数ノミネート必至ですな。

 二宮くんの助演男優賞を期待したいところ。そこまではムリかも知れないけど、少なくとも言葉の壁を越えて魅了されること間違いなし。

 世界が忘れてはいけない島がある。ほんと、その通りです。

 2本とも観た後は、これを読んでさらに泣いてください→「40年前の敵同士が友情の抱擁」もう号泣間違いなし!


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コメント

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3 ■俺です様、ridia様

コメント返し遅れてすみませんです。
もうすぐアカデミー賞。何かしら受賞してほしいっすね。
後先はどっちでも大丈夫ですが、できれば2本とも観たほうがいいと思いますよ!
アメリカから観たこの戦争に対する視点というのが良く分かります。この視点の切替を短期間で表現してのける、この監督は…類稀な全人なのでしょう。良いキャストとスタッフが自然と集まるのでしょうね。

2 ■順番

父親たちの星条旗は映画館で観られなかったんですよね・・・
DVDがでたらまた2本とも観ようと思ってたんですが、硫黄島からの手紙を先に観るのは失敗だったのでしょうか・・?

1 ■いい映画です

昨日観てきました。
久々に心に残る戦争ものでした。

日本人より理解し、忘れかけているものを伝えてくれたクリント・イーストウッド万歳!

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