内観(ないかん)に行くとき…。
それは、人生で行きづまったとき、問題の解決策が分からないとき、苦しくて、苦しくて、抜け出したいとき…。
私たちを明るい光の方向へ導いてくれる、地味だけど衝撃的なメソッド。
それが内観。
先日、私の大好きな、私に良く似た所のある友人が、「内観に行こうかと思って...。」
と、内観経験者の私に相談をしてくれまして。
そもそも内観て何?ですよね。
簡単に説明すると、内観とは生まれてから現在までの自分の身調べをするメソッドで、
吉本伊信先生によって今の内観の形に体系付けられました。
一番初めにするのは自分の母(または母親代わりをしてくれた人)に対して身調べをします。
お世話になったこと、ご迷惑をおかけしたこと、お返しして差し上げたこと
この3つを0歳から5歳、6歳から12歳、13歳から18歳、とだいたい5、6年ごとに区切って、現在に至るまでを丁寧に思い出していきます。思い出した事を面接者に話します。
次に父に対して、配偶者のいる方は配偶者に対して、兄弟に対して、とやっていくのですが、1週間かけても、両親と配偶者まででタイムオーバーでしょう。
言葉にすればこれだけのことだけど、実際に体験すると、転地がひっくり返るような、生まれ変わるような、頭をハンマーでガツンと殴られたような、とにかくありえないくらいの衝撃と感動を体験します。
涙、涙、涙でまぶたがはれました。
父に対して、母に対して・・・、
感謝とお詫びと感謝の気持ちでいっぱいになりました。
たった1週間でこんなに心もちが変わるのは、言い表せない感動です。
内観研修所で1週間、外部とまったく連絡を絶って、1メートル四方くらいの屏風に向き合って、誰とも私語はしないで、ご飯のときのお風呂のときもずっとずっと、内観を続ける。
そりゃあキツイデス。最初の3日くらいは肝心なことは何も出てきません。
自分の内と向き合って、思い出して思い出して、雑念に負けそうになったら、何故ここに何のために来たのか思い出して、思い出して…。
3日目の夕ぐらいからだったかな。
小さい頃の出来事が、忘れていたたくさんの出来事が、嫌なこと、楽しかったこと、つらかったこと、わがまました事、あの時の情景、色、におい、感情、すべてが思い出されて、まるで生まれてから今までをもう一度生き直したかのようなそんな体験をしました。
2年前の1週間の集中内観が今の私にも未だに良い影響を与えてくれるのです。
色んな事でわだかまりを抱えている人には、解決のための素晴らしいメソッドです。
また行きたいな。heavyだけど。