醤油をつけて喰ったらウマソウな具合の肉厚加減。
このブ厚い手にビンタされると、
一瞬言葉を失う。
ついに先日、
ムスコのイノキ闘魂ビンタは、
私の鼻にクリティカルヒットの末、鼻血がちょびっと滲むグレードにまで至った。
しばらくは、
寝る前に私の顔面めがけていただけであったが、
そのうち日中にもしばしば見られるようになり、
ついに恐れていた事態へと陥ってしまった。
ムスメを叩くようになってしまったのだ。
ムスコが私を叩き始めた初期から、
私は悩んでいた。
ムスコは未だ善悪の判る年じゃないし、
その表情からして、ただ面白くてやっている様子。
しかし、
悪い事は悪い事。
褒めた時には嬉しそうにしていたり、
私が声を出して笑えば、つられて笑う、など、
言葉はまだ理解できなくても、
声の抑揚や表情はもう判っているはずだ。
だから私は、
叩いたら叱ってきた。
ドスを効かせて怒っても、
ムスコはヘラヘラと笑うばかりだったが、
ムスコがビンタを繰り出した時には、
私はめげずに叱ってきた。
そして、
ムスメの頭を叩くようになり、
私がムスコを叱ると、
困った事に、
ムスコに叩かれてギリギリ泣くのをガマンしていたムスメの方が
泣いてしまうのだ・・・
未だ言葉の判らないムスメにしてみれば、
ムスコに叩かれた上に、私に怒られていると思ってしまっているのでは?
と急に不安になった。
そこで、新しい戦法に切り替えることにした。
叩きそうなときには、叩く寸前で真剣白刃取りの如く、
パッとムスコの手を取り、
「イイコ イイコってするんだよ~」
と言いながら、ムスメの頭を撫でるように導くのだ。
私を叩きそうなときには、私にイイコイイコだ。
今のところ、真剣白刃取りは、半分の確率で失敗している・・・
修行の足りない私である。すまぬ、ムスメよ・・・
叩いた時には、いけない事だと判らせるように態度で示しているが、
この方法で半分くらいはなんとか怒らずに済んでいる。
でも、
本当はどうするのが一番いいのだろうか・・・?
まだこの方法の効果は出ていないように思う。
最近ちょっと途方にくれてきた私である。
まさか、こんな早々と、
不良ムスコの家庭内暴力に悩むとは・・・
どうか、このブログを読んで頂いた方、
よきアドバイスをしていただけたら幸いです。
真剣白刃取り、ダンナを練習台に、夜中に特訓するか・・・
明日も、私とイノキの真剣勝負は続く・・・
アンダコノヤロー。