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Private Salon
Le Papillon Bleu

 

Dans la cuisine

偶然ではない出会いのこと の続き


<7月、ふたたびフランスへ>

ゴンタくんの日本出張にあわせて、ソルドで買い物もできるしな・・と7月に再びパリへ行くことにしていた私。


ある日のメールでリンダが、「私は自分が生まれた家に住んでるんですよ。よかったら7月、是非うちに。お料理も一緒にしましょう」と。


いま興味津々のお料理を教えてもらえることが嬉しくて嬉しくて。それも出会ったばかりのリンダに、ソミュールで。


メールには、「どことなく日本を思い出させる、ある朝の景色です」と朝靄のロワールの写真が添付されていました。



Brume matinale sur la Loire / Morning haze

まるで水墨画のよう・・ 

寝室からの眺めを前に載せましたが、まさに家の前がロワール川。





そして7月。ユーロスターでパリについてお昼だけたべて、そのまま電車でソミュールへ。

彼女の家に着いて、サロンでコーヒーを飲んでるとき、「うちに飾ってる」と言っていた例のBuddaの写真を持ってきてくれました。


娘さんが撮ったその写真が


私が撮っていたのとまるで同じ写真でした。

アングルもまるで同じ。


裏には、娘さんからのメッセージが綴られていて、最後に

"Bonne année 2009" (Happy New Year 2009)


「メールにあなたの街のBuddaのことが書いてあって、記事をみたらうちに飾ってる写真と同じブッダがいて、写真もまるで同じ。しかもどちらもお正月の話でしょ。ほんとにびっくりしたわ」とリンダ。

彼女はそれまで、新年のカードの写真が日本のどこで撮られたかまでは知らなかったのだそう。

そりゃびっくりしますよね・・


私もびっくり。勝手に愛着を感じていたソミュールの、運命に導かれるように出会ったリンダの家で、懐かしい故郷の大仏さんと対面してるという不思議。


リンダの家族写真やカードなどが飾られている一角に、愛しい奈良の、愛しい東大寺の大仏さん。



C’est mon Budda.. !!   
(「私の大仏さんよ!」笑)といっておもわずリンダに抱きついてた。


それまでのいきさつからも、この出会いは何かあると感じていたけど、自分の目で、それも自分が撮ってたのと同じ写真を彼女の家で見たことは大きかった。

メッセージを受け取ったような。


この時点までを整理すると

5月にオルレアンへ向かう電車で向かいに座った女性が

・去年わざわざ遠回りして訪れていた街ソミュールの人で
・前夜までどうしてもできなかった発音をサクッと可能にしてくれ
・今年のテーマ(→うちのキッチンから)の達人で
・日本にも興味をもっていて
・1日前に泊まった街(一目惚れし、かつ歓迎された)ルヴァロワ=ペレ に下の娘さんが住んでて
・上の娘さんが、自分が撮った奈良の大仏の写真を新年のカードとして送っていて(7年前)
・その写真を気に入っていまだにリビングに飾っていて

そしてその写真が、私が彼女に見せた 元旦の 写真とまるで同じだった。


これだけ細かいところまで一致するって、、 



不思議だなあ  


としかいいようがないけど、友人によると不思議とは必然らしいので。ぶーぶー



いつかフランスの一般家庭に滞在してお料理を学んでみたいという、もっと先のこととして思い描いていた夢が、ふしぎなご縁に導かれて叶っていたのでした。


でもたぶん、まだ続きがある。





Ravie de t'avoir revue !


さて、その後わたしはStéphaneのいるオルレアンへうつり、これまた驚きのタイミングで 舞台でローマに住んでるはずの友達と会えた のですが

彼女との出会いもそもそも「ご縁だなあ・・」で

(ある日バレエのレッスンで同じバーになって、かつレッスン後たまたま話をして、何か感じるものがあって。後で知ったのですが、それは彼女が唯一ロンドンで受けたバレエクラスでした。彼女はその後撮影でパリ、ローマに移り住みロンドンでは2回しか会ってないのだけど、オルレアン出身と聞いてご縁だなあと思ってた)


彼女が

「じつは彼とパリに週末に引っ越すの」(そのため実家にそのタイミングでいた)

「今度パリに来たら是非うちに泊まってね」


と言うので ほんとにー!どこに住むの?と聞いたら



"Levallois-Perret"  



ルヴァロワ=ペレ。笑

(この一連の話の出発点だったあの。)


一周して戻って来た〜 ぶーぶーぶーぶー


ルヴァロワ=ペレ 〜 オルレアン 〜 ソミュール 〜 オルレアン 〜 ルヴァロワ=ペレ



これまでの人生で一度もマイ劇場に登場してこなかったこの街、一目惚れした瞬間から謎に優しいカップル登場、その後も何かとちらほらコネクションが現れるこの現象。

ロワールもしかり、いま住んでるロンドンの街も、渡英が決まる一年以上前からこういうことが何度もありました。これって何の現象ですか?笑 

こういうのを土地に呼ばれてるというのかな。


(ちなみにここ、パリ中心部から少し離れた落ち着いた高級住宅街らしく、たしか元サルコジ大統領が住んでると友達が言ってました。芦屋や世田谷みたいなイメージ?)


しかも、引越すという彼女に前の記事の写真をみせたら

「ここたぶん新居の近所」

とか言い出して・・


もう驚きすぎてなんていったらいいのか。


2人で顔を見合わせ、天を仰いだ。笑


"Je vais t'appeler la sorcière ou la fée."
(I'm going to call you the witch or the fairy)


これからあなたのこと魔女か妖精とよぶわ。と言われ。笑


ロンドンのバレエ友は、It's so funny, all the connections are following you around と。
(ご縁があなたについてまわってるわね)


私的には、神様がおもしろがっていろんなネタ仕込んでくれてる、と。
( めちゃくちゃ愉快でハッピーなオチを期待しつつ)


そんなわけで

「続く」



偶然ではない出会いのこと


料理とご縁の旅ロワール


フランス家庭で料理を学ぶ


人に貸していた生家を、家族親戚総動員でDIYしたというリンダの家。センスのよさも手伝って、アンティークの家具、たのしいMix&Match、アイデアがいっぱい。私が泊まった寝室(彼女の生まれた部屋でもある)はアジアンテイストでした。




お孫さん用の机と椅子、(わかりにくいけど)真ん中にある小さめの写真がわたしのと同じ奈良の大仏さん