アベノミクスの三本の矢は、次の3点を基本方針を指しています。
1.大胆な金融政策
2.機動的な財政政策
3.民間投資を喚起する成長戦略
今回は、「大胆な金融政策」について政権交代後何が行われてきたのかを検証したいと思います。
黒田東彦日銀総裁はマネタリーベースを「異次元の金融緩和」により大胆に拡大しました。マネタリーベースとは、日銀が供給する通貨のことです。つまり、日銀が民間の銀行に供給するおカネのことを指します。
日銀が民間の銀行からおカネを供給する代わりに、民間の銀行は自行が抱えている国債を日銀に渡します。つまり、マネタリーベースを増やすとは、民間の銀行にある国債を日銀が買い取ることを指すのです。
黒田総裁は、民間の銀行におカネを大胆に供給し、それから民間の銀行が、設備投資などで資金を必要とする企業に対して、おカネを気前よく貸し出すことを意図していました。その結果、景気が回復し、物価も上がりインフレになることでデフレから脱却できるという寸法です。
しかし、実際に今起きていることは、民間の銀行が持っている国債を日銀が買い取るという荒業を仕掛けたため、国債という本来はリスクフリーの債権が投機の対象になってしまい、日本国債市場が不安定なものになってしまいました。また、突然、設備投資を積極的に行おうという企業が増えるわけではないので、銀行は代わりに株や不動産を飼い始めました。それが今おきている株高や不動産価格の上昇の要因の1つとなっています。
診断士資格を持っていると同僚や友人から、世間で起きていることについて「なんで」と聞かれることが多々あります。今回はアベノミクスについて聞かれたので、どのように答えたのかを整理がてら文章にまとめてみました。
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