勉強や運動が苦手だった女の子(小3女子) | 奈良県 メガネ・ドイツ式両眼視機能検査・視覚認知検査 ジョイビジョン奈良ブログ

昨年の12月、本を読んでも理解するのに時間がかかったり、黒板の字を見てノートに写す作業が苦手だったり、遠近感や立体視性能に問題が有り、運動が大嫌いで外遊びを殆どしなくなった子供さんの眼を検査しました。

 

御両親は「そういう性格だから仕方ない」と諦めていらしたのですが、インターネットで当店をお知り頂き、もしかしたら・・・と御来店下さった訳です。

 


検査をしましたら、両眼のチームワークに大きな問題があり、今まで勉強や運動で随分と悲しい思いや悔しい思いをしたのだろうなぁ・・・と思うほどでした。

 


実際、自転車に乗れなかったり、ドッジボールでも当てられてばかりで、だんだん友達の輪に入りづらくなったり、学校の勉強も理解するのに時間が掛かるので、自然と勉強嫌いになってしまったという状況でした。

 

眼科や量販眼鏡店では「視力は出ているから心配ない」と言われていたので、ご両親もまさか眼に問題があるとは思っておられなかったようです。

 


この子の場合、何よりも先ず良好な両眼視を実現し「よく見えて楽に見える」状態にしなければなりませんでした。

 

それと同時に、ご家庭でビジョントレーニングを「1日10分で良いから頑張って下さい」と、お願いして眼鏡をお作りしたのでした。

 


それから約4ヶ月、定期チェックにお越し頂いた少女の表情は、明らかに4ヶ月前とは違い、とても明るく元気な感じに見受けれました。

 


検査をしましたら、大きく眼球運動が向上しており、眼で上手に物を見る事が出来るようになっていました。

 

お母さんにお聞きしますと「眼鏡を作ってからというもの、娘の眼鏡に対する気持ちが大きく変わった様に思います。毎日毎日欠かさずにトレーニングしていましたし、本人も今までと違う見え方、今まで出来なかった事が少しづつできる事に楽しさや嬉しさを感じてたようです」と仰られてました。

 


他にも「今まで乗れなかった自転車がスイスイ乗れるようになった事は驚きでした

。今までのように自転車に乗るのを怖がらないし、体を動かす遊びにも積極的になったし、眼鏡でこれだけ変わるとは正直思っても見ませんでした」と変化の大きさに驚かれていました。

 


両眼視機能の問題を改善した事による効果は否定しませんが、何よりも効果があったのは本人のモチベーションの高さだったと思うのです。

 


認める強さ、諦めない強さ、困難に打ち勝とうとする気持ち・・・そして大人達の気付きと協力。これらが何よりも良い結果を得られた要素だと思うのです。

 


どんなに検査の技術や知識が長けていても、眼鏡を掛ける本人のモチベーションが低ければ意味がありません。

 


良い結果が得られたのは、本人の努力が困難を打ち破った結果だと思うのです。

 


それと同時に大事なのは「大人達のほんの少しの気付き」だと思うのです。

 


その大人達が「自分は大丈夫」「ちゃんと見えてるから」「見えれば良いんだから」ではいけないのです。

 


眼は使い捨てコンタクトではありません。

 


代わりもきかないし、その人やその子の人生を大きく左右する可能性があるものです。

 


少しでも気付きを大切にして、自分や周りの人達が幸せになれれば、世の中の見え方も変わっていくのではないでしょうか。

 


現在、この子と同じような訴えをもつ女の子の眼鏡を作ることになりました。

 

ビジョントレーニングも併せて行っていく予定です。

 


未来に向けて、なりたい自分に向かって、前を向いて進める手助けをしていきたいと思っております。