舞台「ハッピーエンドクラッシャー」の感想 | 喪われた和音を求めて〜プロデューサー日記〜

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ドラマ、映画、演劇、Web+IT、アート、エコ、・・・創造性とは何か? 心動かされたもののスクラップブックです。

今は直接文章書いておらずですが、同期した投稿のみになります。

喪われた和音を求めて-ハッピーエンドクラッシャー

『ふたつのスピカ』を企画の段階から一緒にやってくれた松居大悟の舞台があった。

高校時代の同級生たちが久しぶりに再会し、そこで”かつてのわだかまり”が爆発するという物語だが、親子の話とかもあって、笑って泣ける構成になっていた。

僕は演劇でありがちな”ダメ人間たちの物語”というのがあまり好きではない。そして、松居大悟(劇団ゴジゲン)は、そういう話が好きだ。

つまり、松居大悟の舞台は好きではないというのが結論になりそうなものだが、松居の舞台は嫌いではない。

多分、それは松居大悟は、ダメ人間を描きながら、そんな自分に酔ってないからだと思う。

彼は不器用な所もあるけど、自分なりにテーマや書きたいものを見つけては一生懸命取り組んでるし、そもそものピュアさが気持ちいい。

僕みたいに性悪説ではなく、彼は性善説を出発点にしているところがあって、そういう彼だから書ける優しさというか愛がある。

『ふたつのスピカ』では何度も何度も書き直してもらった。その甲斐あって、素晴らしい作品になった。あの時の松居大悟のふんばりというのが、ドラマ全体の底力になったと思う。

彼は僕より10歳も若いが、一緒にいると教わる事も多いし、これからも一緒に企画を作っていくことだろう。

松居大悟の5年後、10年後が楽しみだ。

◇劇団ゴジゲン オフィシャルサイト
http://www.5-jigen.com/

◇松居大悟 in wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/松居大悟