12日は、 イレブンナイン さん の新人公演 『 イージー・ライアー2017 』 の観劇のために 札幌 へ行ってきました。
イージー・ライアー2017の特設ページはコチラから
イレブンナイン さん と ジャガイモンプロジェクト の関係性は前記事を含め、各種レポートなどでも紹介していますのでここでは割愛しますが、
私自身も大好きな イレブンナイン さん さんの舞台を直接観に行けるのは、本当に嬉しいことであり、そして楽しみにしていたこと。
今回は出演キャストがA・B・Cと3チームに分かれ、それぞれの舞台が観られる設定となっていました。
1日かけて3チーム全てを観ることも可能ではあったのですが、私はそんな中でも 菊地颯平 クン の出るチームを1組のみ観ることを選択しました。
実は当初、この日は私自身が時間が確保できるかどうかが不明確だったため、態度を明らかにしていなかったのですが、そんな中で今回の作品の脚本・演出を手掛ける、 納谷真大 さん から直接お声がけをいただけました。
本当にありがたいことです。
早速!
というわけではなかったのですが、納谷 さん にチケットの取置をお願いし、まずは席の確保完了。
あとは当日のその瞬間までドキドキして待つのみです。
19時からの開演に先立って、今回の会場となる 演劇専用小劇場 BLOCH に到着。
まだ開場前だったために少し外で待つことに。
しかしそんな中で、ジャガイモンプロジェクト のイベントやそれ以外の機会にも何度もお会いしている方に、今回も再会することができたりするなど、特に待つ時間も感じないままにすぐに開場。
入口では イレブンナイン のみなさんにお出迎えいただきながらの入場でした。
私が中に入ったあとも続々と到着する人で席が埋まっていきます。
そんな中には演劇関係者など、知っている方の顔もチラホラ。
しばらくすると、 納谷 さん と、新人の ビンセント藤田 クン との爆笑の前説があったりするなど、開演前から大いに盛り上がりました。
上演時間は約1時間30分。
新しい人達が新しい力で紡ぐ物語は今しか見ることができないと思います。
若い力で一生懸命に取り組もうとするからこそ、そんな気持ちや懸命さが重なった時、そこから生まれてくるものもあると思います。
ベテランが同じ台本をもって、同じ表題の舞台を作ろうとすれば、もっと違ったものが作れるかもしれないし、観られるかもしれない。
しかし、今日のこの舞台、この瞬間は彼ら、彼女らにしか作ることのできないもの。
この場で、そんな瞬間を体験することができ、そしてそれを直接感じることができたというのは私自身にとっては間違いのない大きな宝物になりました。
そんな新しい力が作る世界に、納谷さんが飛び込むことで、いい意味でその空気感を壊し、そこに違った風が吹く。
今この時の納谷さんのパワーと、若かりし頃の納谷さんのパワー (今回のお芝居は納谷さんが若い頃に書かれた処女作「EASY LIAR!」が元になっています) が融合し、そこにまた新しいすごいものが生まれるのを感じました。
納谷さんが登場した途端、台詞が無くてもその間と動きだけで会場全体が大爆笑。
それまで若い彼らが作っていた舞台の上での時間と空気の流れをぶっ壊し、途端に納谷さんの思う流れに乗っかっていくのを感じました。
また、アドリブのような納谷さんのお芝居に併せ、ベテランの役者であればここでアドリブで返していけるように感じるところも所々に見受けることができましたが、そこは新人らしくお芝居に忠実に。
それでも、納谷さんのお芝居1つを取っても、そして新人の彼ら彼女らのそれにしても、どちらからもお芝居・演技に対する愛情や情熱を感じることができました。
大爆笑のシーンであっても、シリアスな場面であっても、そこに対して真摯に取り組む姿勢、そして気持ちを感じることができるからこそ、本当に意味でそのお芝居を楽しむことができる。
そこには、「笑えたから面白かった」 というのではなく、それを越えた面白さ、楽しさが実在していました。
また、今回の舞台を観させていただいた中でも、菊地颯平 クン の成長には、良い意味で本当に驚き、そして感動すら覚えました。
これまでにも舞台やテレビでその演技を観る機会もありましたし、時には関係者同士として、時にはスタッフと観客としてと、色々なシチュエーションで、昨年の春に出会って以来、彼の姿を時折見てきました。
今回の新人公演は、その新人さんがオーディションを経て入団するよりも少し前にイレブンナインに所属することとなった 颯平 クン にとっては、いきなり <先輩> として向えることとなった公演でもあったと思います。
そんな中で彼のお芝居は私の中では一段と光り輝き、見た目だけではなく本当に逞しく、そして眩しく感じられました。
ベテランの方や本職の方ら見ればまだまだ全然なのかもしれません。
ですが、素人の私が言うのも変な話ではありますが、本当に立派に見えました。
だからこそ、お芝居が全て終わり、カーテンコールの中で客席に向かって頭を下げる 颯平 クン を見て、私は涙を堪えることができませんでした。
お芝居自体にも本当に感動をしましたし、やはり今回は 颯平 クン 自身に感動しました。
公演終了後、たくさんの人に囲まれて笑顔に包まれる彼に対し、称賛の声をかけずにはいられませんでした。
彼がこの更に成長を遂げ、私なんかが声をかけられないような場所にいつか行った時、この舞台がある意味での第一歩、ある意味でのスタートダッシュになるのではないか、なったのではないかとさえ感じます。
誰かの成長を感じた時、そこには感動がついて来るのだと、改めて感じることができました。
最後は 納谷 さん にもご挨拶をさせていただき、会場をあとにしました。
納谷 さん は私に対し、いつも 「 遠くからわざわざ・・・ 」 と声をかけてくださいます。
確かに遠いです。
ですが、この距離を遠いと感じさせず、そして私にお芝居が楽しいと気付かせてくださったのは、間違いなく 納谷 さん であり、イレブンナイン のみなさんであり、そしてこれまでに接してきたたくさんの役者さん達です。
この気持ちは、感情は、間違いなく私の宝物です。
今回もまた新しい宝物を抱えて 士幌 へと戻りました。