監督 J・J・エイブラムス
原作 ジーン・ロッデンベリー 音楽 マイケル・ジアッキノ
クリス・パイン (ジェームス・T・カーク)
ザカリー・クイント (スポック)
ゾーイ・サルダナ (ウフーラ)
ベネディクト・カンバーバッチ (ジョン・ハリソン)
ジョン・チョー (ヒカル・スールー)
サイモン・ペッグ (モンゴメリー・“スコッティ”・スコット)
カール・アーバン (レナード・“ボーンズ”・マッコイ)
アントン・イェルチン (パヴェル・チェコフ)
アリス・イヴ (キャロル・マーカス)
ブルース・グリーンウッド (パイク提督)
YAHOOより
あらすじ: 西暦2259年、カーク(クリス・パイン)が指揮するUSSエンタープライズは、未知の惑星の探索中に巨大な地殻変動に遭遇。彼は深刻なルール違反を犯してまで原住民と副長スポック(ザカリー・クイント)を救おうと試みるが、地球に戻ると船長を解任されてしまう。ちょうど同じ頃、ロンドンの宇宙艦隊データ基地が何者かによって破壊され……。
新シリーズの前作が2009年だったので、あれから4年。
イントロのエピソードでカークが助けたのに、スポックは規則を盾に上官に報告。結局カークはエンタープライズの艦長を解任される。
並行して娘の命を助けてもらった見返りにデータ基地の爆破を行った所員の話が。会議で主要な役職者が集まっているところを狙われるとは、ちょっとマヌケな印象。
首謀者のハリソンがけっこうカッコいい。
ハリソンの正体がカーンとは!カーンといえば、旧作のスタートレック「カーンの逆襲」でカークを苦しめる役どころだが、その時は以前の戦いで辺境に追放された設定なので、その元になる戦いがコレって訳?
クリンゴン星人の縄張りに逃げ込んだカーンを追うため、エンタープライズに復帰したカークとスポック。マーカス提督は「光子魚雷」を使ってカーンを仕留める様指示するが、その武器の中身が不明で、機関長のスコットは搭載を拒絶。
光子魚雷が怪しいと非合法に乗り込んだ女性技術士官がマーカス提督の娘キャロル。彼女が魚雷を安全に分解するのに成功する。
クリンゴン星人も、旧作のスタートレックでおなじみ。だが今回は別に悪役でもないのにとばっちりでバンバン殺されてしまい、この辺りはいくら過去のシリーズを引きずっているとはいえ、無造作やなー。
カークらにあっさり捕まったカーン。だがその前に聞いたのは光子魚雷の本数。実はカーンの仲間たちが光子魚雷の中に冷凍睡眠で入れられていた。
話のタネ明かしとしては、マーカス提督が軍部の強化を図るために、たまたま捕獲したカーン達の中からカーンだけを覚醒させ、利用しようとしたところ逃げられたというおそまつ。
カーンから真相を聞くカークたち。マーカス提督が新鋭戦艦で攻撃を加える。絶体絶命のエンタープライズ。
窮地を脱するために、カーンと協力してマーカス提督を倒す作戦を展開。
それは実現出来たが、カーンは結局戦艦を支配してエンタープライズを攻撃。
地球の大気圏に取り込まれて破壊寸前のエンタープライズ。カークは放射能区域であるメインコアに入り、連結を正常に戻す。
その甲斐あってエンタープライズは飛行可能となるが、放射能に汚染されたカークは死を待つのみ。スポックとの最後の別れ。
マッコイの発案でカーンの血液を使ってカークの血液再生を行うべく、スポックたちがカーンと戦う。
後半で、カークがメインコアのずれを修正するために、足で蹴りまくる場面では「をいをい」と合いの手を入れたくなってしまった。それに蹴っている方向と別の方に動いて結局正常に戻ったところは「あーあ」といった感じで感動とは程遠い。
この放射能汚染区域に入って艦を救うのは、映画版「カーンの逆襲」でスポックが同じ事をやっており、旧作を知る者にとってはけっこうネタになるエピソード。
まあ、最後はテキトーに辻褄合わせが出来た様だが、ちょっとイマイチだったかな。
新シリーズでありながら(だからこそ?)旧作の影響から逃れられず、どうしても中途半端になってしまう。
宇宙大作戦と言われていたTV版が1966~1969年。カーク船長の映画版が1979~1991年。映画版の最終からもう20年以上経っている。
ウラ(ウフーラ)とスポックの関係なんてほとんど覚えていないのに、その設定までトレースするから、却って違和感を覚えるのかな?
それから「カーンの逆襲」でカークの別れた奥さんとして出て来るキャロル博士が今回のキャロルだとは、観ている時には気付かず・・・
でもアメリカにはいわゆる「トレッキー」なる熱狂的なスタートレックファンが居るのも事実であり、この新シリーズやるにあたっては悩みも多いんだろうな・・・・
しかし、カーク以外はけっこう雰囲気の似ているキャストを揃えているのに、カークだけが違和感あるのはワタシだけ?
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