NHKプレミアムよるドラマ「お父さんは二度死ぬ」
第1話「お父さんの仕事」6/1放送 PM11:15~11:45
キャスト
父 大沢俊夫:遠藤憲一
妻 幸恵:麻生祐未
娘 麻衣子:南沢奈央
弟 隆司:柾木玲弥
同僚 佐渡:渡辺いっけい
部下 武藤:安田顕
金倉瑠唯:キムラ緑子
感想
父親が死んだというのに、この家族は何の深刻さもなく日常の延長を引きずって通夜の場に現れる。予告で承知はしていたものの、やっぱ父親としてはショックやなー。
社員の会話から、武藤に対する疑惑が広がって、ある時ピークに達する。そして語られる10年前の出来事。
取引先の社長をとりなすために裸踊りまでやった父。
そんなエピソードに思わずこぼれる涙。けっこうツボです。
ただ、背中から2回も刺されて、れっきとした殺人事件なのに、なぜ殺人との知らせもなく親族が現場に呼ばれなかったのか。
葬式よりこっちが先だろう。どうしても斎場でのワンシチュエーションドラマにするための制約だとは思うが、刑事にちょっとつじつま合わせの何かを言わせて整合を取ると良かった、かな。
次回で本格的に刑事が出て来るから、その辺りも説明があるかもね。
あらすじ
製菓会社の部長、大沢俊夫。出張先の北海道で殺される。
刑事2人の短い会話。
斎場へ向かう妻、幸恵、姉、麻衣子、弟、隆司。だが彼らにはさほどの悲しみはなく、麻衣子に至ってはスマホでメールのやりとりをしながら斎場の階段を昇る。
式場にはまだ遺体が来ておらず、北海道から移送中。空の棺桶。
控室で持参したあんぱんをかじる幸恵。遺品の段ボール箱を物色する隆司。
たしなめながらも父の手帳を見てところどころにMの字を見つける麻衣子。
浮気の予定?
お茶を取りに場内をうろつく麻衣子。ところどころで聞く社員による父の話。
部下の武藤が部長を恨んでいたと女子社員の軽口。
武藤と目が合い、式場に逃れる麻衣子。
武藤が麻衣子に10年前のお詫びがしたいと言う。
10年前の、麻衣子のピアノの発表会の日。
日曜出勤していた父は、それに合わせて退社する筈だったが、武藤のしくじりの尻ぬぐいで取引先の社長の下へ。
結局ピアノの発表会には間に合わず。それが麻衣子のトラウマになり、以降の発表会は彼女に拒絶された。
手帳のMの印は麻衣子のピアノの発表会の日だった。
部屋に戻って幸恵にその事を話すと、母は麻衣子にそっとあんぱんを差し出す。それを食べながら、ぽろりと涙を流す麻衣子。