監督 ラナ・ウォシャウスキー、トム・ティクヴァ、
アンディ・ウォシャウスキー
出演 トム・ハンクス、ハル・ベリー、
ヒューゴ・ウィーヴィング、ペ・ドゥナ
予告編でちょっとそそられるものがあり、3/16に視聴。
いくつかの物語が同時進行の形で進む、という程度の予備知識だけで観たのだが、ある程度しっかりしたシナリオで、そこそこ楽しめた。
物語は全部で6つ。
・19世紀の奴隷売買時代、公証人の男と密航で入り込んだ奴隷との友情。
・作曲者を目指す若い男。老作曲家と組んで活動するが搾取される日々。
・物理学者のシックススミス。
原発事故の告発を行うために女性ジャーナリストに書類を託す。
・作家が殺人事件を起こし、その本が売れて儲けた版元の男。
脅されて兄に助けを求めるが、策にはまり精神病院へ強制入院。
・2144年の未来。給仕クローンのソンミ451。
革命家に救出され、自分たちの存在理由を知る。
ソンミは革命活動のシンボルとなるが、結局失敗して処刑される。
・文明が崩壊した世界。人食い種族に怯えながら女神「ソンミ」を崇めて細々と暮らす島民。科学文明を維持しているエリアから派遣された女性メロニム。島の男ザックリーと共に「悪魔の山」に向かい、そこに残された設備を使って地球外への救難信号を発信する。
それぞれのキャストが複数のドラマで役を変え出演している。
全体を通して見えて来るテーマは「愛」かな。
トム・ハンクスは、ザックリー役が一番記憶に残っているが「いかにも」という彼くささはあまり押し出してなく、好感が持てた。
他のドラマの役では、ウィキペで確認するまで全く判らなかった。
ハル・ベリーは原発スキャンダルを追うジャーナリストが良かった。
ヒューゴ・ウィーヴィングは「マトリックス」のエージェント・スミス。微妙な存在感は健在。
もしそれぞれを1本の映画として構成したらイマイチと思われるが、同時進行形にする事でドラマの省略も大胆に行えているのだろう。
楽しめる1本と思います。原作本は「文庫」になったら読もう・・・・・・