Shall we Dance?(2005年) | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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日々接した情報の保管場所として・・・・基本ネタバレです(陳謝)

shall

 

監督:ピーター・チェルソム

ジョン:リチャード・ギア、ポリーナ:ジェニファー・ロペス、

ビヴァリー:スーザン・サランドン

 

毎日電車で自宅と事務所を往復する、弁護士のジョン。

帰宅途中の電車からダンス教室の窓辺に佇む美しい女性を見かけ、その姿を見るのが日課に。

ふとしたきっかけからダンス教室に入会してしまうジョン。

女性はその教室の講師ポリーナだった。

ポリーナに惹かれる気持ちもあったが、次第にダンスの面白さに引き込まれて行く。だが夫の行動を怪しんだ妻のビヴァリーは、探偵を使って夫の調査を始めた・・・・

 

まだ公開中だから、あまりネタバレは謹んで(でも日本版と基本的には同じ)。

これはもう「夫婦関係改善映画」という事かなー(一応夫婦で行きました)。

いや、ちょっと後ろめたい気持ちを持ちながら1人で観た方がイイという人もいるかも。

リチャード・ギアがイイ。「プリティ・ウーマン」や「シカゴ」ではモテモテ男をスマートに演じていたが、今回はマジメ一方の社員弁護士をとつとつと演じる。

最初はダサダサのステップで、ポリーナからも冷たい目で見られる。それが次第にうまくなるに従い、どんどん彼の魅力が増してくる。心の中ではジョンに惹かれ始めているポリーナ。

生徒の中からダンス大会に出場する事が決まり、同じ生徒のパートナーと特訓を始めるがどうしても自信のないジョン。最終日の遅い練習が終わってから、ポリーナは2人きりの明かりを消したフロアで最後の練習を授ける。完璧なステップの調和、見詰め合う眼と眼・・・・・

日本版には入っていなかったこの場面、イヤーちょっとマジ泣けたっス。恋愛というわけじゃないけど、ある瞬間「つれあい」以上に相手に対して想いが高まることだってある。同じ目標を持った者同士だけが感じる一体感。

踊り終えたポリーナは、呼吸を整えながら「ありがとう」といい、そして2人見つめあう。が、その一瞬後彼女は視線を外し去っていく。ジョンも家路に。

 

その後も妻との間でホロっとさせる部分もありますが、ワタシ的にはさっきの場面の切なさがホント身に沁みたデス。くだびれて、少し曲がり角に来ている「おっさん」にとっては、ちょっと背中を押された感じ、かな?