高村薫作品集「地を這う虫」文春文庫
みな元刑事の話。彼の本業も刑事だったのかな?
終わり方がスカッとしない。
微妙な後味の悪さが残るが、これを好ましいと感じる部分も少しある。
・愁訴の花
妻を絞殺した刑事。7年の刑期を終えて、その掘り起こしを始めるが・・・・
・巡り逢う人びと
元刑事でローン会社の取立屋。
借金返済にからんだ傷害事件に巻き込まれる。
・父が来た道
大政治家の専属運転手。
政界の裏情報を警察に流し、かつ先方の動きもリターン(2重スパイ)。
選挙汚職で服役中の父との確執。
・地を這う虫
妻の身内の不祥事で刑事の職を追われた男。2ケ所の職場で単身生活。
生活エリア内で発生した空き巣事件に首を突っ込み・・・・