1 新聞に載っていた
デカゲロは暇なので新聞を読んでいた。
『ピクルス市の雑木林に古い屋敷が!!
その名も「古(いにしえ)の呪い屋敷」
噂によると、とても呪われているらしく、勝手にドアが開いたり、電球が落ちてくるらしい。調査員を派遣したが、一人も帰って来なかったという。警察から、絶対に入らないでくださいと言われているが、本当はその情報を知りたいと思っているらしい。』
「何これ。」
「どうしたの?デカゲロくん。」
とくゲロが話しかけてきた。
「いや、これ、気になるなって思って。」
「いにしえののろいやしき?」
「うん。噂だと、呪われているんだって。」
「でも、行きたいな。」
「え!とくゲロ、大丈夫なの?」
「うん。これ見て。」
2 とくゲロが持っていたもの
「何?これ。」
『呪われない!本
呪われないようにするための方法や、呪われてからの対処法など満載!また、呪われて死んだ人を蘇らせる方法も!』
「どうせ、インチキ本でしょ。」
「ううん。違うよ。これを使って魔女と対決した人が生き残ったらしいよ。」
「ふーん。」
「じゃあ、行こ。」
「でも、なかゲロとメガゲロは?」
「いるよ。ここ。」
「あ、本当だ。」
「先輩、行きましょうよ。」
「う、うん。」
3 古の呪い屋敷って・・・
「呪い屋敷って、どこ?」
「あれは?」
「あ、あれだ!」
「あ、あれ?」
それはツタがいっぱい巻いてあり、ドアはボロボロ、壁は汚い。
「な、中に入ろうか。」
「なんか、季節外れの肝試しみたい。」
「後ろも見てよ。」
ガシャン
「あ、ドアが開かない!」
「嘘・・・・・・。」
「本当!」
「え・・・・・・・」
「やっぱり、呪われてるんだ。」
「でもデカゲロくん、これ、持ってきたよ。」
「あ、呪われない!本だ!」
「意外と中はきれいなんだね。」
それは外はボロボロだけど、なかは洋風のお城みたい。
4 古い部屋
デカゲロたちは奥の部屋に来ていた。
「な、何ここ・・・・・・」
「血だ・・・・・・」
「何これ。『DEATH』ディーイーエーティーエイチ?」
「デスって読むの。死って意味。」
「き、聞かなきゃよかった。」
「あ、ガイコツマークだ。」
「そこには☠マークが。」
「あそこにはガイコツがある。死んだ人?」
「死んだ人を蘇らせる方法はガイコツの場合、絆創膏を貼りながら『生きかえる』という。これを五回繰り返すだって。」
「うん。生きかえる、生きかえる、生きかえる、生きかえる、生きかえる。」
デカゲロは絆創膏を貼りながら唱えると、
ウァ~
なんと、ガイコツが蘇り、一匹のかえるに。
「あなたはだあれ?」
デカゲロが尋ねると、
「ぼくは、ここに派遣された警察官です。なんか、手に呪いの印がついていて、いつの間にか死んでいたんです。あ、いい忘れました。ぼく、名前はうたゲロっていいます。君たちの冒険に付き添ってもいいかな。
「はい!」
5 他の死人もよみ「がえる」
そして、デカゲロたちは次々とミイラやちゃんと肉も残ってる遺体など、総勢十人を蘇らせた。
「そういえばうたゲロさん、さっき、呪いの印がなんとかって言ってたでしょ。」
と言って、デカゲロは腕を見せる。何と、デカゲロの腕に呪いの印が。
「先輩の手・・・・・・」
「の、呪われている。」
「待って、ぼくが方法を教えるから。みんな落ち着いて。えっと、呪いの印を消す方法は、真新しいハンカチで呪いの印をこするんだって。すると、みるみるなくっなって、いつの間にか外にいるんだって。」
「って、真新しいハンカチは?」
「ぼく持ってない。」
「ぼ、ぼくも。」
「みんな、大丈夫。ぼく、この時のために持ってきたんだ。」
「ふぅ。」
そして、とくゲロはデカゲロの手をハンカチでこする。
すると、煙が舞い上がった。
「わあ!」
いつの間にか外にいる。デカゲロの呪いの印も消えている。古の呪い屋敷も消えていた。
6 警察、安心
デカゲロたちは、行った体験を警察に話した。うたゲロや、他の派遣員も帰って来て安心。
「ありがとうございます。デカゲロさん。」
「いいえ。それほどでも。」
本当はとくゲロのおかげなのに・・・・・・
「デカゲロさん、本当に、尊敬します。」
「あ、ありがとうございます・・・・・・」
「実は、デカゲロさん、推理が素晴らしいじゃないですか。是非うちの警察署に入っていただければと・・・・・・」
まさか、デカゲロ探偵事務所が、無くなってしまうかも!?
「いいえ。ぼくはぼくの事務所がありますので。」
はぁ、良かった。