pickles探偵デカゲロくん 外伝~メガゲロ&とくゲロの漫才ショー~ | 怜菜のブログ

怜菜のブログ

pickles探偵デカゲロくん見てね!

1 ネタを考える


メガゲロととくゲロはネタを考えていた。

「どういうネタがいいかな。」

「メガゲロくん、ぼく、こんなの考えてみたけど。」

とくゲロはネタの本をメガゲロに見せた。

「あはははは!」

メガゲロは無理やり笑っている。そんなこと、とくゲロに分かるわけがない。

「面白かった?」

「じゃあ、デカゲロくんに見せに行こうよ。」

「ちょっと待って。練習しようよ。」

え?こんなあまり面白くないギャグを?

「アルミ缶の中にあるみかん!」

「箸の端っこには橋の絵があった!」

「あ!虹が出た!今は二時」

ほんとにこれで大丈夫なのかねぇ・・・・・・


2 デカゲロの反応は?


「はーいはいはいはい!」

「メガゲロと、」

「とくゲロの、」

「漫才ショー!」

「ねえねえ。この前ね、料理、面倒くさいから、缶に入っているものを食べたの。

それがね・・・・・・『アルミ缶の中にあるみかん!』だったの!」

「この前、お魚食べている時ね、箸を使ってたの。その箸の先の方に・・・・・・『箸の端っこには橋の絵があった!』んだよ。」

「昨日、雨ザーザーだったでしょ。雨上がりに虹を見たの。『あ!虹が出た!今は二時』だったよ。」

「どうもありがとうございました!」

「どう?」

「うん、寒い!」

とくゲロはしょんぼり。

「なんで?メガゲロくんは面白いって言ってくれたよ。」

(本当はとても寒かったです・・・・・・っていうか、ぼくのせいにしないでよ。)

メガゲロは心のなかで叫ぶ。

「とくゲロ、アイデアマンかと思ったら、意外と寒いギャグを考えつくなんてねぇ。」

「だって、ネットに載ってた。」

「がくっ。」

デカゲロ、すってんころりん。

「自分で考えてよ。」

「ふぁ~い。」


3 本番に出すネタは?


そして、二人で話し合った結果、こんなネタに。

「ねえねえ。メガゲロくん。」

「何?」

「いちごって、緑色でしょ。」

「違うよ。いちごは赤色だよ。」

「なんで?」

「いちごは、もともと緑だけど、熟すと赤くなるの。トマトも、緑色だけど、熟すと赤くなるの。」

「じゃあ、緑色のものは熟すと赤くなるんだね。」

「うん。」

「じゃあ、ぼくも緑だから熟すと赤くなるんだね。」

まあ、さっきよりは面白いと思う。でも、かえる界では、漫才はかなりウケるらしい。

「デカゲロくんどうお?」

「うん!とっても面白いよ!」

「じゃあ、これで決まり!!」


4 果たして、ウケるか


メガゲロととくゲロは漫才ショーを開催するホールに来ていた。

「なんか、ドキドキする。」

「ウケるといいね。」

「あと三十分で開始だよ。」

メガゲロととくゲロはそわそわ。そこに、デカゲロが入る。

「二人とも、頑張ってね。」

昨日から気になるが、なかゲロはどこ行ったのやら。

「なかゲロくんは、実家に行っているんだって。」

「ふーん。」

「ねえ、メガゲロくん、あと十分だよ!」

「あ!」

そして、始まり始まり。

「どうも!」

「メガゲロと、」

「とくゲロの、」

「漫才ショー!」

「ねえねえ。メガゲロくん。」

「何?」

「いちごって緑色だよね。」

「違うよ。いちごは赤色だよ。」

「なんで?」

「いちごは、もともと緑だけど、熟すと赤くなるの。トマトも、緑色だけど、熟すと赤くなるの。」

「じゃあ、緑色のものは熟すと赤くなるんだね。」

「うん。」

「じゃあ、ぼくも緑だから熟すと赤くなるんだね。」

あはははは!

はははは!

観客は大笑い。メガゲロたち、大成功。


5 漫才ショーを終えて


二人は楽屋で一安心。

「漫才、大成功だね。」

「お笑い芸人、できるね。」

「でも、ぼくたち探偵だよ。」

「あ、そうか。」

「出来るときにやればいいんだよね。」

すると、そこに、

「メガゲロ!とくゲロ!頑張ったね!」

「うん!」

「精一杯頑張ったよ。」

「ぼく、観客席から見ていたんだ。前に座っているお客さんがね、『かえる界で、最高の漫才だね。』って言っていたんだよ!」

「わーい!」

「ぼくたち、人気だね。」

そろそろ落ち着いてもいいのだが、二人は落ち着きがない。

「ねえ、マネージャーさんから聞いたんだけどさ、サイン会、やるらしいよ。」

「本当!?」

二人とも、大はしゃぎ。そんなに人気の漫才だなんて・・・・・・


6 二人のサイン会


「はーい。こちらに並んでください!」

「とくゲロの列はこっちへ。メガゲロの列はこっちへ。」

「はーい。こんにちは!」

「握手したい人はどうぞ。」

「あまり気を遣わずに。」

結果、サインの色紙は、千枚用意していたが、足りなくなり、五百枚の追加でやっと足りるほど、人気だった。

まさか一回の公演でこんなことになるとは誰も予想はしていない。

でも、漫才が人気だったら、本職の探偵の仕事が無くなってしまうとデカゲロが心配している。

「ねえ。二人とも。」

「漫才、いつやるの?」

「事件がないとき。」

「うん。分かった。」



デカゲロくん ←読者登録できます!