1 デカゲロ、雰囲気で悩む
「うーん・・・・・・」
「どうしたんですか?先輩。」
「この探偵事務所に合う雰囲気のものがほしいんだけど、何がいいと思う?」
「クレープ作れるようにするのは?」
こんなことを言うのはメガゲロに決まっている。
「どうせ食べるのはメガゲロでしょ!」
「てへ。バレちゃった?」
「そんなの当たり前ですぅ!一応、ぼく探偵ですから。」
なかゲロがキレ気味に言った。
「ねえ、いつもデカゲロくんって、どんなふうに事件解決するの?」
「とくゲロ、事件を目の当たりにしたら分かるよ。」
お、もうなかゲロは冷静に戻ったね。
「ねえ、みんな話がそれてるよ。どうすれば雰囲気が良くなる?」
「オルゴールを置いたら?」
「とくゲロ、いいアイデア。オルゴールの音色で事件で心に傷を負った人が来るわけだから、心の傷を癒せるかも。」
「やっぱりクレープの方がいいんじゃ・・・」
「メガゲロは黙ってて!!」
なかゲロ、マジギレ。
「大体、なんで食べ物なの?いつか腐るでしょ。」
「そうなのか・・・・・・」
っていうか、メガゲロ、知らなかったの?とみんな、呆然。
2 宝石店では
「じゃあ、きれいな宝石のオルゴールを買いに行くね。」
「うん。」
そして、宝石店『ピクルス・オブ・ジュエリー』に来ると、なぜか店員のさくらが慌てていた。
「ど、どうしたんですか?」
「昨日、鍵を厳重に掛けていたのに、プラチナティアラと金のイヤリングが盗まれてしまったですよぉ!赤字になりますよう。助けてください!」
「さくらさん、落ち着いて。ぼくはあそこのデカゲロ探偵事務所の所長です。この事件、解決してあげますから。」
「デカゲロ探偵事務所・・・・・・?まさか、あなた、デカゲロさんですか?あの名探偵の・・・・・・?」
「えへへ。実はそうなんですよ。」
「防犯カメラ、見ます?」
「いいんですか?」
「だってデカゲロさんだもの。事件、解決して欲しいですからね。」
「あ、ありがとうございます・・・・・・」
デカゲロはさくらに惚れているようだった。
そして、二人で防犯カメラを見ると・・・・・・
「なんだこれ!」
デカゲロはびっくり。見たこともないpicklesの種類。マフラーをして、腰に音符のマーク。モノクロだから、色は分からない。
「ありがとうございました。あ、ジュエリーオルゴール、下さい。」
「はい。これですね。」
さくらはスマイルをデカゲロに向けて微笑んだ。
3 犯人の正体
「先輩、それ、本当ですか?協力しますよ。」
「ぼくもデカゲロくんがどんなふうに解決するのか見たーい!」
「じゃあ、とくゲロも手伝ってくれる?」
「うん!どうやるの?」
「この防犯カメラの拡大写真から、似ている人を検索するの。この写真から分かることは『マフラー』と『音符のマーク』でしょ。これがキーワードになるの。」
「うん、やってみる。えっと、こうして・・・・・・この人は?」
「いいんじゃん、とくゲロ。あとはデカゲロ先輩に聞いてみて。」
「うん!あ、デカゲロくん、これ、どうお?」
「う~ん・・・・・・この人、怪しいね。あと他に一人出てきたでしょ。この人か、その人。」
「ねえ、デカゲロくん、ぼく、見つけた。」
なかゲロがメガゲロのところへ。
「これ、クレープでしょ。」
「てへ。バレた?」
「当たり前なの。メガゲロも探偵なら仕事して。」
「ふぁーい。」
そして、その犯人だと思われる二人の名は・・・・・・
4 その二人
「先輩、名前、わかりましたよ。一人が緑色のくさゲロ、もう一人がピンク色のおとゲロです。住所はくさゲロがかえる県ピクルス市穴明町1-2-7で、音ゲロがかえる県ピクルス市音聞町2-4-6です。」
「分かった。じゃあ、ぼくととくゲロはくさゲロの所、なかゲロとメガゲロはおとゲロの所へ。」
「はい!」
まず、デカゲロととくゲロの方はくさゲロから話を聞いていた。
「ピクルス・オブ・ジュエリーって知っていますか?」
「な、何だそれ。」
「宝石店ですよ。ほら、あそこの中央町の。」
「ああ、なんか聞いたことあるような。」
「なにか知っていますか?」
「行ったことないから分からない。」
「そうですか・・・・・・」
二人はがっくり。
「いつもあんな感じなの?」
「ま、まあね。」
「ふ~ん。」
5 おとゲロは正体不明
なかゲロとメガゲロはおとゲロの家に来ていたが、おとゲロはなかなか出てこない。
ピンポーン
ピンポーン
もう二回押したところでやっと出てきた。なぜかおとゲロは黒マントをしていた。とても怪しいし、正体不明。
「何の用だ。」
「宝石の窃盗事件について何か知っているかと・・・・・・」
「宝石店?俺がよく行くのは『ダイヤモンド』という店だが。」
「そこのお店はどこにあるんですか?」
「花野町にある菜の花通りにある。俺の家から車で三十分だ。」
「ありがとうございました。」
「捜査、がんばれよ。」
ガチャン
おとゲロはなかゲロ達を応援するように言葉をかけ、ドアを閉めた。
「ねえ、なかゲロくん。なんだか、よくわからない人だね。」
「本当。でも、デカゲロくんなら、謎が解けるはず。」
6 デカゲロ、混乱する
「え?どういう意味?」
「だから、デカゲロ先輩。おとゲロって男は、服装はとても怪しいですけど、心は優しいんですよ。」
「だから、犯人じゃないの?」
「そういうことは言っていませんよ!先輩が分からなそうにしてたから、わかりやすく説明しただけですよ。」
なんだか、なかゲロ、激おこプンプン丸になっている。最近、ずっとキレていた。
「デカゲロくん、分からなくなったんなら、メモすれば?」
「あ、そうだな。メガゲロ。」
くさゲロ・・・・・・ピクルス・オブ・ジュエリーには行ったことない。でも、聞いたことはある。
おとゲロ・・・・・よく行くのはダイヤモンドという店。
「うーん、メモしても、どっちも怪しいな。」
「デカゲロくん、指紋、探したら?」
「あ、そうだ。こうなったら最終手段だ。メガゲロも手伝って。」
「はーい!」
7 ピクルス指紋
四人はピクルス・オブ・ジュエリーに来て、指紋を探していた。すると、カウンターから指紋を発見。
そして、指紋の正体を探していた。出た結果は、
『さくら 女
生年月日 2,008 6/17』
「なあんだ。店員のさくらさんか。」
「証拠がないですね。」
お、なかゲロ、落ち着いたみたい。
「張り紙作ったら?ピクルス・オブ・ジュエリーの宝石が盗まれました。知っている人はデカゲロ探偵事務所へ。って。」
「いいね!」
『懸賞金百万。探してください!
ピクルス・オブ・ジュエリーの宝石が盗まれました。見た人や知っている人はデカゲロ探偵事務所に電話かもしくは来てください。』
「こんな感じ?」
とくゲロが作ってみた。
「いいね。コピーしよう。」
「先輩。三百枚コピーしましたよ。」
「これぐらいでいいかな。貼りに行こう。」
8 知っているのは誰?
「誰か、知っている人はいないのかな。」
プルルルル
「あ、電話!」
デカゲロが手に取ると・・・・・・
『もしもし。ミニゲロです。ラベンダーさんいますか?』
「ここはデカゲロ探偵事務所ですけど・・・・・・」
『あ、デカゲロさんでしたか。間違い電話でした。すいません。』
「なんだ。間違い電話か。」
四人全員しょぼん。
ピンポーン
「あ、事件知っている人が来たのかも。」
「宅配便でーす。まめゲロさんからメガゲロさんへケーキのお届けです。」
メガゲロ以外、しょぼん。
「はぁ・・・・・・。知っている人、いないのか。」
「ぼくもう疲れた。パソコンでリラックス。」
メガゲロは、飽きたのでパソコンで遊ぶらしい。
「メガゲロ、遊ぶなぁ!!」
なかゲロは怒っているがそんなことにはお構いなしにメガゲロは遊ぶ。
「あ、ああっ!」
「ん?何?」
「見て!」
「あ!」
そこに書いてあったのは、
『ぼく、中央町のピクルス・オブ・ジュエリーで窃盗事件起こったところ、見ちゃったんだよねぇ。』
これはネイチャーのつぶやきだ。まさか、ネイチャーが見たなんて・・・・・・
9 ネイチャーは見ていた
「今すぐネイチャーさんに電話しなきゃ。」
『はいぃ。何ですかぁ?』
「ピクルス・オブ・ジュエリーで事件起こったところ、見たんでしょ?」
『うん。見ちゃったよ。』
「どんな人がやったの?」
『なんかぁ、緑色でぇ、ピクルス・オブ・ジュエリーの常連客の人らしいよぉ。じゃねぇ。ばいばぁーい。』
「まさか、くさゲロ?ピクルス・オブ・ジュエリーに行ったことないって言っていたのに。」
「嘘をついたんですよ。」
「そうとしか考えられないね。」
「今すぐ、逮捕しなきゃ。」
「そうですね。」
そして次の日、くさゲロの家の家宅捜索で、金のイヤリングとプラチナティアラが見つかった。その場で現行犯逮捕。
「すいませ~ん。おとなしく牢屋の中で暮らすのでぇ。」
「デカゲロくん。ぼく、初めて事件を見たけど、大変だね。でも、やりがいがあるね。」
「そうだよ。とくゲロ、探偵に向いてるよ。」
「えへへ。」
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