カレー探偵、やみちゃんです。
KHUSHI
"SOUTH INDIA" NEW MENU
.CHILLI FISH
.CHICKEN BALLS WITH PARATA
.MASALA VADA
.MEDU VADA
.FISH FRY
.INDIAN PLATE
ご存知『全日本ロティ普及促進委員会』(ロティ・サークル)ですが、おかげさまで全国に会員さん92名になりました!
会員さんは富山カレー王国イミズスタン所属の方が多いのですが、関東、中部、関西、九州と全国に幅広く分布。
カレーマニアだけではなく、カレー店経営者・シェフや、業界の著名人などにも多数在籍いただいております。大感謝。
当面は会員100名を目標に、益益、活動の輪、ロティの輪を広げてまいりたいと思います。
さて、ロティ・サークルにも参加いただいています『インド料理 KHUSHI』オーナーシェフのシェークさんから、
「秋の新メニューとして”南インド料理”をいくつか出します」
との投稿をいただきました。
そりゃもちろん食べに行きますとも!
私、客との双方向性、コミュニケーションを大切にするお店が大好きなんです。
※なお、レビューの内容には何らバイアスはかかっていません。
美味いものは美味い、イマイチはイマイチと書くのがやみちゃんです。
<或る日のクシ>
・看板
やってきましたクシさんに。
・店内メニュー
今回は注文していませんが、以前より『ケララセット』なる南インド定食は存在していた模様。
なお、クシのシェークさんはコルカタ出身ですからベンガル料理が一番お得意のはず。
私は過去にベンガル料理『マッチカリー』(魚の頭のスープカレー)をオーダーしたこともあります。(※過去記事参照)
それがなぜ南インド?
はい、ご安心あれ。
シェークさんはその長いシェフ歴において、南インドでの勤務歴も長く、なんでも作ることが出来るそうです。なるほどね。
<食べる探偵>
新湊の漁師(三代目 J Fisherman Brothers)らしく、新メニューを豪快に全部オーダーしてみました。
では順に見ていきましょう。
■CHILLI FISH
まずは単品『チリフィッシュ』です。
新湊の漁師の大好物ですね、これ。
魚種はブリでした。
ひとくち大にカットしたブリに薄い衣をつけ、油で揚げてからザックリタマネギとピーマンに合わせてあります。中華風の調理法。
南印らしい辛口のソースが合いますね~。
ブリがほろっほろですちゃ。
キングフィッシャー麦酒おかわり!
■MEDU VADA
はい、富山初登場、『ワダ』です。
単にワダといえばこちらのタイプ、メドゥワダを指しますね。
一見、ドーナツのようなスヰーツに見えますが、甘さは皆無。
小麦粉ではなく、豆の粉をベースにつくるものです。
断面図(18禁)です。
私的にタマネギ入りは初めて。
水っぽくなるから、いらないような気がします。
帝都などで過去に食べたワダに比べるとふわふわで柔らかすぎました。
もっと弾力性のある生地でもよいかな。
本来は、もっとホールスパイスがガンガンで、酸味のある取っ付きにくい味のものなのですが、こちらクシさんでは、南印になじみの薄い客層に合わせてかなり工夫されていると感じました。
そのため、とても食べやすく、万人に受け入れられる仕上がりになったと思います。
お見事。
■MASALA VADA
こちらは『マサラワダ』、富山初登場。
チャナダルをそのまま衣にしてパリッパリに揚げてあります。
歌舞伎揚げをさらに硬くした感じ。
これ、ティファン(軽食)としては最高級に美味いものではないでしょうか。
オトナのオヤツ、酒のアテ。
軽いランチ。
太陽が黄色く見える朝のアンニュイなブランチ。
何にでもあいますね。
・ワダ2種類と探偵さん
どちらも油で揚げていますからそこそこボリュームもあります。
2種についてくるココナッツチャトニが激ウマ!
辛くも甘い、まさに南印の象徴ともいえる手間のかかったチャトニでした。
■動画1「クシ新メニュー紹介①」77秒
↑チリフッシュ、メドゥワダ、マサラワダ、インディアンディナープレート
■CHICKEN BALLS WITH PARATA
まだまだ新メニューは続きます。
腹パンになりますね。
『チキンボールズ・ウィズ・パラタ』です。
・チキンボール
まあ、見た感じではお弁当に入っている甘辛い中華の肉団子に見えますが、味がぜんぜん違います。
チキンボール内にマサラ、外にもマサラが絡みつく!
しかも結構な辛口です!
・パラタ
パラタは極少ですが甘さを感じる生地。
厚めに焼いた南印のパンケーキといったところでしょうか。
辛めのチキンボールと”挟み印”を結びながらいただくと大満足ですね。
■FISH FRY
お次はサイドメニューの『フィッシュフライ』です。
魚種はサバでした。
サバスキーさん、いらっしゃい。
ガラムマサラとチリがレモンの香りと共に口腔内へ。
キングフィッシャー麦酒、おかわり!
ピッチャーで!
■INDIAN PLATE
はい、最後に大物、『インディアンプレート』です!
これまで紹介した新メニューの中でも特に完成度の高い一品ですね。
中の構成は日替わりらしいです。
・BAGARA BAINGAN
バガラベイガン。
やみ「ピーナッツの甘さが、カレーリーフの香りが、ナスのとろけ具合が、たまらんちーーん!」
これ、激ウマですちゃね。
・干し海老とほうれん草
櫻海老とほうれん草の炒め物。
これ単独では味が濃いのでライス(この日はハイデラバード風のプレーンビリヤニ)とミキシングしましょう。
さすれば汝の願い、叶わん。
・ALU BINDI
この辺の副菜は日によってあったり無かったり?
これもミキシングしたら確変しますよ!
・ミキシング之図
きれいに清めたお手手を伸ばし、、
漁師らしく豪快にミキシング!
ああ、南印の風、我が地元の”あえの風”と邂逅す!
■動画2「クシ新メニュー紹介②」43秒
↑チキンボールwithパラタ、チリフッシュ、メドゥワダ、マサラワダ
・CHAI
チャイは甘ッチャイやね。
・GULAB JAMUN
グラブじゃむうううううううううううんんっ!!
***
富山県はもちろん、北陸全域でもなかなか南インド料理が根付かず、専門店は皆無な現状。
(※一部で扱いもありますが、人気があるとはいえない)
そんな中、新しい試みとして、「KHUSHI」さんが挑戦しようとされていることは、大いに評価されるべきですよね。
私も実際に食べてみて、想像以上の本格路線に驚きました。
酸味が強く好き嫌いの分かれるサンバルや、好奇心だけで終わりがちなドーサといったキャッチーなものではなく、味で勝負するかのように、一見地味なんだけどマニア泣かせなラインナップが揃っているところが素晴らしいと思います。
富山カレー王国はインド、パキスタン料理など北インド系は大変充実しており、全国からも注目の的になっていますが、その反面、南インドやスリランカ料理は受け入れる土壌もなく、これまで失敗することが多かった。
だからといって、それでは”カレー王国”とはいえません。
ちゃんと真面目に手間隙かけて作られたうまいものは、正当に評価され、人気が得られるような場所をカレー王国というんです。
高岡という(新湊の次に)大好きな街に生まれた希望の芽を、温かく応援し、豊かな食文化をみんなで育てていきましょう。
それこそが正しきカレー道であり、”包容力”だと考えます。
『カレー店は、カレー市民が作るもの』
***
やみ「次のカレー活動は、あなたの街のあの店です」
※ブログの人気ランキング参加中です。
記事が参考になりましたらポチッとお願いします。
↓ ↓ ↓
にほんブログ村