わたしの名は大江 春泥(おおえ・しゅんでい)。
良識あるパン市民の諸君。
わたしのことはご存じだろうか?
長い間、記憶喪失のまま諸国を放浪していたのだ。
(※前回登場は2012年9月20日)
それ故、わたしを知らないものが居ても何ら不思議ではないのだ。
わたしは探偵小説家であり、生粋のハードパンチャー(※)でもある。
(※春泥用語。ハード系のパンを愛する者の意)
おなじみ、カレー探偵やみちゃん及びカレー少年探偵団とは敵対関係にあり、常に命がけの抗争を繰り広げてきた。
わたしが失踪することで争いは休止状態になっていたのだ。
それがどうした?
今度は、やみちゃんが1ヶ月前から失踪しているようなのだ。
ちょうど良い。
取り戻しつつある記憶と自信。
ハードパンチャーの時代が到来するのだ。
”時代を先取りしてきた男”、大江春泥。
・・うひひ。
今回は、高岡の美味しい店のことを話そう。
<或る日のNOCE>
・外観
「noce (ノーチェ)」
(富山県高岡市和田1227)
noceはパン”専門店”ではない。
メインはパスタ、ピザが人気のイタリアンカフェなのだ。
いつも店内は女子客でいっぱいなのだ。
女子会で賑わっているのだ。
パンを扱っていることを知ってはいた。
しかしながら、”パスタ屋の中の小さなパンコーナー”だという先入観が邪魔をし、わたしはこれまで調査を後回しにし続けていたのだ。
ハードパンチャー失格ではないか。
・看板
開店直後の風景。
・店内風景
ランチタイムは女子客でムンムンなのであるが、さすがに開店直後は誰も居ない。
「春泥タイム」である。
・パンコーナー
まだ早い時間帯のため、品揃えはこれからであった。
ハードパン、ベーグルなどが中心。
ちゃらちゃらした、クリームたっぷりスヰーツ系のパンは見当たらない。
レストランの中の小さなパンコーナーという域を越え、ちゃんとしたパン専門店としての横顔がそこにあったのだ。
では5品を順に見ていこう。
<食べる春泥>
・栗と木の実のリュスティック 240円
・断面
栗が旨い。
ほっこりした栗にむしゃぶりつくわたし。
控えめながらも素朴な甘さ。
黄金たる子葉のデンプン、ホクホク感がただただ、旨い。
パン生地の雑っぽさとの対比が秀逸ではないか。
・ブリオッシュ(左) 120円、まめぱん(右) 160円
・ブリオッシュ断面
ブリオッシュはシンプル。
そして甘い。
・まめぱん断面
こちらも甘いのであるが、豆が3種類も内包されていることに至福を感じるのだ。
金時豆、えんどう豆、小豆である。
お豆チャン3姉妹と名づけよう。
・・うひひ。
そういえば、カレー探偵やみちゃんは「お豆チャン好き好き同盟」を主催し、かつて敵対するわたしにまで同盟を呼びかけてきたことがあったのだ。
もちろん一蹴したのであるが、今思えば勿体無いことをした気がしないでもない。
何故なら、お豆チャンには何ら落ち度が無いからである。
・クルミとレーズンのライ麦パン 350円
定番中の定番。
・断面図
これは出来が良い。
「けんたぱん」(立山町&富山市)のそれにも匹敵する。
(※しかしながら、けんたぱんは石釜焼きゆえの表面のスパルタンさが絶品ではある。こちらはブレッド(高岡市)系)
・名称不明 200円
春泥「・・・ヴヴヴヴッツ! 頭が痛いのだ!
・・記憶が無いのだ!
これはいったい何という名称のパンなのだ!
これではハードパンチャー失格ではないか!!ヴヴヴ・・」
・断面図
ヴヴヴッ・・
ザックリと公衆の面前にひけらかすその切り傷をッ・・
その心の傷を!内面を!痛みを!
断面図を!
いや、ダメンズ(駄目男)を・・・ッ・・
み、みるがいいのだ。。ッ
春泥「・・・えーーぃ、忌々しいっ!
カレー探偵やみちゃん、早く戻ってくるがいい・・。
もうわたしは逃げも隠れもしないのだ・・。
時は来た!
貴様と正面から対峙し、最後の決着を付けるその時が!
ヴヴヴヴ・・・」
<まとめ>
・富山県を代表するハードパン店の1つなのだ。
・「イマムラ」「福十」「ブレッド」「masyu」「マリオのパン」「NOCE」・・県西部には名店が多いのだ。
・イタリアンレストラン、カフェ部門については今回は評価に加味しない。
・パン部門だけでも充分に価値のある店なのだ。
***
noce
(パン
/ 西高岡駅
)
昼総合点★★★☆☆ 3.7
***
★ブログの人気ランキング参加中です!
記事が参考になりましたらポチっとお願いします。
↓ ↓ ↓