夜話 613 笑われた豊田市の成人式 | 善知鳥吉左の八女夜話

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夜話 613 笑われた豊田市の成人式


学友のHが生きていたら二人でこの成人式を笑って論じたはず。

豪傑Hはいま豊田に眠っている。

アダルトグッズを配布した成人式の実行委員会とやら

市から補助金貰って何が実行委員会か。

「実行」に公金補助金を出す豊田市も彼らを「成人」扱いしていない。

やるなら自前でおやり。

ビタ一文 市の補助金など当てにするな。

自前の成人式ならアダルトグッズ配布は結構結構。大賛成。

補助金は公金。豊田市は「自主性を重んじてチェックしなかった」といっているが、補助金が市の公金という認識が市職員になかったということの自白。補助金を交付してくれと申請する側と交付する側双方に自主性などがなかったということ。

アホな言い訳だ。

式の運営にも市の職員がかかわっていたとか。

日曜出勤のその職員たちには特別の手当てが出ていたはず。

他市とおなじく教育委員会職員か。

かれらがアダルト物品配布の『運営』にもかかわっていたとしたら。

此処で 大声でみんなで両者を笑ってあげようではないか。教育的に。


ウラをかえせば実行委員会の実行とは「チェックされる」行為だったのだ。補助金は公金。チェックはあたりまえ。市の監査対象になる金。

豊田市は「実行委員会」の実行内容をチェックしていなかった責任ががあるということ。チェックされるということを成人は恥よ。

前の夜話で拙は成人式無用論を述べた。公的機関の後押しがなければやれない式などやる意味も必要もない。

むかしの親は偉かった。「一人前になったから此の金で遊んで来い」と廓へわが子をおくりだしたもの。

アダルトグッズ購入補助金出すのと、ちょいとちがいますな。

「一人前」とは一家から期待される人間ということ。

いまはやりの実行委員会の中心実行委員を先ずうたがうベシ。

拙のまわりの各種「実行委員会」とやらの中心人物には後日市会議員なんぞに出る野心のモノが多い。

補助金獲得を自分のエバリにつかうもの。

豊田市の若ものよ。それに気付いたときアッパレ成人さ。

チェックされる公金なんぞ蹴っ飛ばせ。

おえらいさんなんぞの祝辞に頭たれたのとちがうか。

拙はまわりの同志たちと八女市の名誉市民だった画家坂本繁二郎の顕彰展を数回やったが、同志は一人として補助金欲しがったものはいなかった。一回も補助金もらってやつたことなし。

絵を売って金をつくったりもした。自前ですべてを「実行」した。

坂本の顕彰碑を建設して市に寄付したとき市長は頭をたれて禮を言ったな。

まず気持ちがいいもの。建設計画中に坂本芸術の勉強もできた。

市はそれらの行為を褒める側にまわって拙を表彰しようとした。

拙がそれを蹴ったら同志はわがことのように拍手したな。

表彰される側になったら文化行政に文句が言えなくなる。

文展に反旗を翻して二科会を創立した恩師坂本も年金がつく芸術家会員の推薦をことわりましたヨ。

若者よ補助金のおかげをこうむる間は成人ではないと自覚されよ。

豊田佐吉が大工になったのは十五歳だったかな。

貴公らの周りには自立心あふれた こんなりっぱな若者がいたではないか。

豊田佐吉を知らぬ?

ふーむ。なんとしょう。教育委員会さんヨ。

敬称略