2014年(9)古稀記念道南釣行記その第4日目。 | 渓秋の北海道山釣り記

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2014年(9)古稀記念道南釣行第4日目。

松前・旅館よこはま荘の爽やかな朝、第4日目にして初めての晴天なり。

   昨夜は気が付かなかった素敵な木彫り。地元の方の趣味作品だとか。


   大好物の取れとれの朝イカ刺しが堪らない。

         気さくなご主人は写真にも応じてくれました。又の投宿を約す。

 
松前・O渓を探るの巻。第342新渓。

この渓は釣り情報により一度入渓したいと思っていた。龍さんも初めて入るとか。

日本海に河口持つこの渓は流程は6.5km程、標高650m頂き付近には大滝があるらしい。

今回は、国道橋より入り4kmの二股まで目指す。人工物のない渓は遡上大アメマスと

良型のヤマベが期待できそうだ。 今回の目的あるテンカラ日和でもある。

その1.初のバーフレスフックで釣行の巻。

道南の渓々の魚影の濃さに驚くと共に全てリリースが今回のこだわりなので

本日は初めてバーブレスフック釣に徹する(鈎の返しが無い物、魚へのダメージが少ない)

   渓に降りる作業道を振り返ると渓を跨ぐ高い国道の橋が架かる。本日は晴天なり。

   渓は平瀬で片側の護岸が数百メートル続く。龍さんの指示でしばらくは竿を出さない。

  行く手に壊れた水路が架かる。続いて壊れた取水堤が現れる。徐々に魚影が走る。

  数十分歩くと左手に大きな竪岩が現れる。平瀬の渓相が一変して素晴らしくいい。


   まだ早すぎるもっと歩かないと二股ので行きつかないと云う龍さんだが

   お願いして竿を出さしてもらう。早速、源流イワナ20cm位か。

   続いて25cmオーバーか。蛇行する溜りに、平瀬にイワナが飛び出る。

   鈎のフックをつぶしなからゆったりと釣進む。緩やかな流れの砂利床で

   遡行が楽しい。

   龍さんが呼ぶので近づくと、生々しい羆の食痕跡が。緩んだ気持ちが一気に緊張する。

  良型のイワナは相変わらず入食い状態が続く。バーブレスなので餌落ちと取り込み

  失敗が時折出る。タモ網で尺物級を取り込む。


   ぶどう虫のテンカラ風スタイルの龍さんが常に先行してくれる。

   河原と流れが広いので 後追いでも釣果は変わらない。入食いが続く。

  また、龍さんが立ち止まる。中州の朝露の残る草原に羆が今逃げた跡が

  くっくり残る。右手に反対側を下ったとようだ。以降、警笛連呼。

  ベテランの龍さんも羆の濃い渓だと注意を怠らない。

   気を取り直して釣り上がる。良型のヤマベの出が良くなる。

  龍さんの釣スタイル。この瀬から....

  龍さんが本日一番の良型のヤマベ23cmを取り込む。

   龍さんが行者ニンニク山を発見。少々おそいが昨年教わった球根をかじる。

  ピリ辛い。一層やる気が湧いてくる。この付近で新しいタバコの箱を見付ける。

  やはり最近釣人が入っていたようだ。それにしても魚影の濃い渓だ。

   続いて、念願の初のモミジガサを教えてくれる。北海道には無いと思い込んでいた

  山菜の王様だ。シオデとも云う。残念ながら育ち過ぎて収穫出来ず。

  小休止を終えて流れに向かうと本日最大。美しいアメマス系だ。35cm越え。

  更に型の良いヤマベが出て昼飯にす。ここまで二人で百以上は釣れたか。

その2.数年振りのテンカラ釣りをするの巻。

読者の皆さんはご記憶にあるだろうか?2010年(平成22年)9月のブログに

「遺産」とテーマしてその奇遇さを公開したことを。今回はその遺産にまつわる

テンカラ釣りです。

   今回使う毛鈎。左側が渓秋・瀬端名人の電工テープを巻いた白羽毛鈎。

   右側が元同僚の伯父上のフライアイテム遺産を渓秋が譲りうけたもの

   ぶな虫系の大型毛鈎。これを比較してみたかった。

  まず、テンカラ釣りベテランの龍さんが渓秋の毛鈎で試し釣り。

  こんなに魚影が濃いのに反応なし。

  渓秋の毛鈎にイワナが数度追うがなかなかヒットせず。ようやく2ocm級が来た。

  根気よく竿振ることしばし、やっと25cm級の良型が釣れる。


   遺産のぶな虫毛鈎は優れものだった。大型で視認性が良いのか第一投で

   数匹のイワナが群れ飛び出す。その中の大物の尺越えを一発で仕留める。

   重量があって狙ったホイントに投入・季節もぶな虫系には良かったのかも。

   この後、二度の大物に合わせ切れして毛鈎を失い残念。

  一時間余テンカラでの釣りを堪能した。


   竿を出す時間が早すぎて二股の500メートル程手前で本日の釣を終える。

   歩きやすい清冽な優しい渓に感謝。二人で百数十匹は釣りあげたか。

   龍さんは大好きなヤマベのみキープする。

   龍さんは下山も追いつけないくらい速足で、新たな羆の痕跡をチェックしてくれた。

   龍さん曰く、羆の痕跡が余りにも多いので遭遇事故に合わないように

   先行してくれたそうです。....感謝してます。本日も楽しい釣ありがとうございます。

   入渓7時間余の素晴らしい釣行でした。

   本日の宿は木古内温泉。遅く着いた我らに特別に部屋食を用意してくれた。

  メイン料理は前浜で獲れたマコガレイ(城下カレイ)の活造りだ。絶品うなる。

  今夜も渓の恵みに感謝して、銘酒豊杯が美味しい。山釣り語りで4日目の夜が更ける。


第1日目~第6日目まで連続して公開予定。