2012年(7) 初夏の道南釣行記・第1日目の巻 | 渓秋の北海道山釣り記

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2012年(7) 初夏の道南釣行記・第1日目の巻。

               小さな渓々を巡る。


待ちに待った「函館の龍さん」との14年振りの再会に胸躍る釣行を

計画した。津軽海峡に面した木古内・知内・福島・松前の渓々を

二泊三日の釣行計画。この計画最大の目的は漁船を仕立てて

絶海の断崖の渓へ磯渡しをして「尺ヤマベと二尺の大イワナ」を狙う。

だったのだが、しかし、頼みの御歳80歳の船長が体調を崩してお断り

されてしまった。民宿の女将の伝手を頼りに代わり船長を探すも皆

磯渡しは危険だとお断りされてしまう。.......途方に暮れる。



幸いなことに、龍さんからその代替え釣行企画が寄せられたので

一泊二日に短縮して道南・雲石峠の渓々を巡ることにした。


その1.平成18年以来の見市支流二股川の巻。

ご存知、見市川は河口からの一部が保護河川であるが、この渓は本流から1.1km以遠は釣が許可されている。



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  6年振りの渓は鋼鉄のゲイトと2年前に古い沈下橋から欄干のある立派な

   橋に架け替えられていた。これより1時間の歩きとなる。


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   歩き開始早々に真新しい羆の糞。これより上流ので3か所の糞を見るが、何故か

   上流ほど古いものであった。


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   鋼鉄のゲイト・真新しい橋なのに、林道は完全に崩壊。人も通さず、一旦渓に降りる。

   何時も思うことたが、無駄な金が渓に捨てられているナ。


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行く手を阻む砂防ダムとラセン形魚道。機能不全でイワナの替りに

   遡上企てる釣兄・栩さん。.....高巻せずに楽ちんだった。

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   保護区間から以遠にも魚道があるがまったくの機能不全。(下山時の撮影)


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   最後の魚道を越えて、第一投。色鮮やかな源流居着きイワナ25cm。


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   魚影濃く次々に当たりがある。初の尺物水中写真。背中の虫食い文様が美しい。


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   リリースを繰り返し。大滝手前難所をヘズル釣兄・栩さん。この足下は尺ヤマベ

   が潜む深い淵だが本日は魚影なし。



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   第1日目の最大の期待場所。魚止めの大滝。魚道を遡上してくる、大アメマスと

   大ヤマベが群れる滝壺だが、すっかり土砂に埋まり水深は1m程度。

   この滝壺用にルアーを背負ってきたが出番は無し。


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   中型のイワナを取り込む釣兄・栩さん。この大滝より上流は源流イワナの楽園だが

   予期せぬ歩きに時間を取られたのでここで納竿する。

   今夜の酒の肴にと思ったが、美形源流イワナにつき全てリリースする。


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  下山途中に見事な「ウルイ」を収穫。新十津川で収穫出来ず今年は

  諦めていたので嬉しい。

  

   第1日目の期待の渓も荒れ果てて見る影も無し。こんなに荒れて

   羆の痕跡も多し、今後は単独入渓は出来ない渓になってまった。

   しかし、入渓者が減って源流イワナの楽園が続くであろうことを願う。


その2.平成7年以来の関内川を釣るの巻。


前回入渓の時は、本流は釣人が多く最奥の魚止めの滝で

尺イワナを釣り上げたものだ。

今回はヤマベの解禁早々なので敢えて本流をさけて、支流の

「梯子の沢川」に初入渓をする。

①梯子の沢川を釣るの巻。


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   地形図を読むと本流と同じ長さの水線だがこれはガッカリ。

   渓秋の目指す釣は出来ない。



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   入渓地点は踏み分け道がはっきりとあり期待はしてなかったが

   11号の大きなイワナ鈎にきたヤマベ。北海道の渓流釣は皆これを目指す。



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   更に小型のイワナを釣るが魚影は薄い。直近の入渓跡もあり早々に竿畳む。

   どの釣人も羆は怖いものだ。帰途に爆竹の空き箱あり。


②関内川本流を釣るの巻。

梯子沢川ではさんざんな思いをした。せっかくここまで足を伸ばした

ので今晩の肴を調達すべく本流を釣る。



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   本流は最奥の大滝を目指したいが時間が足りない。中流域の砂防ダムまで1時間

   を釣る。

  

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   手ごろな源流イワナとヤマベを数匹キープして肴を確保。入渓跡多く魚影は少ない。

   無論大型は望むべくも無し。


③鉛川源流を釣るの巻。

時間は4時半を回ってしまったが、宿の前を流れる道南・太平洋側の

名流・遊楽部川の支流の鉛川の源流を目指す。


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   源流は本流と支流の銀山沢の交点に雄鉾山(999m)登山口の為の山小屋がある。

   この鉛川は江戸時代中期から昭和43年までマンガン鉱などを採掘していた。

   マンガン鉱は火薬の原料だったそうです。他に少量の金・銀も採れたらしい。


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   左手から支流の銀山沢が合流する。川床は玉石に真っ黒な滑る苔が張り付いて

   すべって遡行困難。下流域からここまで見事なまでに魚道が整備されいいて

   大いに期待を持たせてくれるが、1時間掛けて本・支流を探るも全く魚影無し。



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   初入渓で期待もしたが裏切られる。帰途の渓沿いの白いカマズミの花が虚しい。

④雲石峠の名湯「おぼこ荘」に投宿するの巻。

この八雲温泉は近くにキャンプ場あって二度ほどテントを張った。

その折には温泉を利用したものだ。今回訪れてみると7年前に民営化

されたとのことで施設もきれいでサービスも良い素敵な宿に変身していた。



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   宿には宿泊者の為の調理場無い。駐車場で今夜の肴を造る。


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包丁を手にしたが、安着の乾杯を忘れていた。取り敢えず乾杯なり。
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   関内川のイワナとヤマベで酢締め刺身を30分で造る。

   (三枚下ろし10分・塩10分・酢締め10分)、刺身より生臭さがなく旨い。



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   ひと風呂浴びて先ずはビールで乾杯。持ち込みの「肴・焼酎・樽酒」は宿側に気を

   使ってこの後に登場です。



渓秋の北海道山釣り記

明日の感動を予期させ渓秋の為にあるかのような「見事な書」だ。

  久々の遠征釣行。小渓巡りだったが歳のせいか疲れを感じた。

  明日に備えて午後9時半に就寝です。Zzzzzzz.....


近々第2日目釣行を公開予定。乞うご期待!!