慈悲魔さんが頑張れば頑張るほど、世の中は不自由となっていく。
慈悲魔さんは謙虚に見えるが実は、とっても傲慢である。
彼ら、彼女たちは、身近な人にしか目が向いておらず、全体が見えていない。
慈悲魔さんがトップに立つと、身近な人にとっては、とっても有り難く見えるが、その外にいる人から見ると、とっても独善的に見えるものだ。
慈悲魔さんには全体が見えないという致命的な欠点がある。
慈悲魔さんは献身的であるけれども、トップの器ではない。
覚めた判断というのができないのだ。
その結果、無理に無理を重ね、自滅していくこともある。
彼ら、彼女たちはダメな人を愛し、優秀な人を潰していく傾向がある。
ここが一番、問題になるところだ。
ダメな人は愛せるが、優秀な人を見ると、心のどこかで反感を募らせる。
そして優秀な人は居づらくなり、一人、二人といつの間にか消えていく。
慈悲魔さんは、全体が見えていないという欠点をよくよく自覚しておくべきだ。
そうでないと、善を為しているつもりであっても、いつの間にか悪に転じてしまうこともある。
その献身的な性格を考えるならば、トップは敢えて避け、補佐的な立場に活躍の場を見出だした方がいいのではないか。