ピンクのポンポン★89-17
尚、ピンクのポンポンの時計は、今も去年の夏のソロツアーで止まったままなので、登場人物が過去の出来事を考える時、1年の時差が生じますので、ご了承下さい。
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「これ、貸してあげる。私のだと小さいけど、ママのは大人用だもん」
母親の方を見ると、
「持ってた方が楽しい筈ですから、もしイヤじゃなかったらどうぞ」と、笑顔で返事をされた。
こんな風に、全く知らない人から無条件に優しくされることが久しぶりだったせいか、嬉しさが胸一杯に広がった。
夫の起こした一件を忘れるには、まだまだ時間はかかると思う。でも、でも私に味方して励ましてくれた舅や姑、そして何も理解できずに留守番してくれている子供のためにも、少しでも気分を切り替えたいと思った。
「ありがとうございます」
彼女が渡してくれたピンクのポンポンを振ると、彼女も笑顔でピンクのポンポンを振り返してくれた。
今夜、少しでも、タッキーの笑顔で元気になることができます様に!
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