❀  浮気賃  Ⅱ  ❀ | ぴかるんのブログ

ぴかるんのブログ

ピンクのポンポン


ピンクのポンポン★89-2

 尚、ピンクのポンポンの時計は、今も去年の夏のソロツアーで止まったままなので、登場人物が過去の出来事を考える時、1年の時差が生じますので、ご了承下さい。

§☆§★§☆ V⌒⊥⌒V ☆§ ★§☆§



 でも、一年も付き合うと、さすがに周囲の方が先に賑やかになった。

 先に、ウチの両親が彼を一度、自宅に招待する様にとうるさく言い出したので、
 「遊びに来て貰うだけだからね」と念押しして、彼に遊びに来て貰ったら、両親はすぐに夫のことを気に入った。

 それから間もなく、今度は、私が彼の御両親から外での食事に招かれた。

 特別に気取ることもなく、適当に話を合わせているつもりだったのに、
 「私達の面倒は見なくて良いし、勿論、一緒に住まなくて良いから、この子の所へお嫁に来て頂戴」と、食事の途中、姑から手を握られてしまった程、私は彼の両親に気に入られたのだった。


 それから一ヶ月後、彼の実家へ家族で招かれた。

 確かに、二世帯同居が難しいスペースの家だったけれど、掃除の行き届いた綺麗な家だった。台所に続く広い居間が客間を兼ねていて、そこで双方の家族九人で食事会となった。私達の結婚は、双方、異議はなく、賛成であるという話が終わると、早々に食事会がスタートした。


 親四人は同世代ということが分かり、昔話に花をさかせていたかと思っていたら、母親二人は、お気に入りの韓流スターが同じだと分かった途端、居間の大きめのテーブルから、ダイニングテーブルへ移動し、二人で勝手に盛り上がっていた。

 結局、その日、初めて訪れた彼の実家で、台所を切り盛りしたのは、彼の妹と私の二人で、彼と私の弟二人は女性アイドルとオンライン・ゲームの話で盛り上がっていた。


§☆§★§☆ V⌒⊥⌒V ☆§ ★§☆§