安曇野天蚕センター、そして鷹狩山へ | 降っても晴れても

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山に登ったり走ったり、東へ西へ・・・

修那羅と霊諍山で石神仏を堪能したら、筑北村と安曇野市内で5箇所ほど寄り道していきます。そして最後は大町市の背後に盛り上がった、鷹狩山に午後のハイキング。

 

鷹狩山アルプス展望台

三山登れたらと思っていたが、時間が押していたので一山で完結とした。左の公共施設マークが大町山岳博物館。ちなみに、車でも山頂付近まで上れる。

電子地形図25000(国土地理院)を加工して作成した。(令和元年手続改正により申請適用外)

注:この地形図のスケールは編集されています。距離を参照される場合は元のスケールで確認してください。

 

【2024年4月16日(火)その3】

二月に駒ヶ根シルクミュージアムに行った際にシルクカード(生糸商標カード)をもらった。その時にマンホールカードもありますよ、と言われて「そうですか」ともらってきたのが始まりだった。それで今回は通りすがりの市町村でマンホールカードも集めていくこととなりました。

①筑北村役場

②長野県流域下水道(安曇野市)

③安曇野市下水道課

④大町市観光案内所

⑤松本市観光案内所、の5箇所に立ち寄って美しいマンホールカードを頂いたのである。

 

それと同時に、シルクカードも2個所でもらっていった。一つ目が穂高駅前の観光案内所で、アルペンムードのブロンズ像が立っている。タイトルは「登頂」

参考までに、穂高町のマンホールはこれ。カードは配布していない。

 

シルクカードの二つ目はここです。安曇野市天蚕センター。建物は思ったよりも小さくて、飾り気もない。

 

天蚕(てんさん)とはなにか? 室内で飼育されて生糸の工業生産へと受け渡されていくのが家蚕である。対して屋外でヤママユガを飼育して生産するのが野蚕=天蚕である。そういうことも今まで知らなかった。ここで少し天蚕に浸っていきます。

 

天蚕の繭はこんなきれいな色をしている。絹の中では高級品だ。

天蚕のおかいこさまの模型。実物ではありません。

 

ヤママユガ。これを雄・雌一匹ずつ手でつかんで籠に入れて交尾をさせ、たくさんの卵を産ませる。

 

紙にあらかじめ自然の接着剤を塗って、そこに卵をくっつける。この紙をハサミで切って、クヌギの枝にホチキスで留めていく。孵化した幼虫はクヌギの葉を食べて育っていく。繭を作るのもクヌギの葉裏である。

浮世絵では小枝の先に繭がくっついているので、あれは何故だろうと思っていたが謎が解けた。

 

どうして自然の営みと人間の生産の知恵が、こんなに合致するのだろうか。絹の世界はとても不思議な気がする。

紬(つむぎ)にも種類があって、有明紬なんてのもある。もちろん有明山を思い出す。

 

たいへん興味深く見学して、シルクカードと天蚕クリアファイルをもらいました。天蚕製のペンケースも買ったけれど、生糸が高級なのでストライプでしか編み込んでない。

 

本日の最終コーナーは大町の鷹狩山であるが、道中で石仏群を発見した。ちょっと車を降りてみよう。

注連縄で顔が隠れてみえないが、体型からして大黒天だ。

やはり、大正13年の大黒天様でした。

 

やっとたどり着いたは、大町公園・大町山岳博物館です。いざ、鷹狩山へ出発。

駐車場13:50~鷹狩山山頂14:45-15:00~駐車場15:40

 

車で上まで行けるとはいえ、快適なトレッキングコースが整備されていた。鷹狩山を中心として、南鷹狩山・霊松寺山の三山が大町市の東に連なっている。ということは北アルプスの展望が最高なはずなのです。

 

明るい登山道だが変化は乏しい。上の写真の右へ入ると、南鷹狩山が見えてきた。

 

ちょっとした急登もあり、タムシバがほんのワンスポットで咲き迎えてくれた。

 

作業道とたくさん交錯しながら登っていくと、やがて空間が開けてこの展望。松本盆地と後立(ごたて)の峰々だ。

 

これは噂にたがわぬ絶景だ。

高鳥谷山や陣馬形山から眺めた中央アルプス・南アルプスもすごかったが、ここでも息を呑む。

五竜・唐松岳まで見えてるが、稜線は爆風のようだ。

 

巨大展望塔があるので、一番上まで登ってみます。

岩小屋沢岳・鳴沢岳・赤沢岳付近をズームで。左手に沈み込むのは蓮華岳東尾根、右手に向かい合う長大尾根は爺ヶ岳白沢天狗尾根だ。

 

もっと左手、右から唐沢岳・餓鬼のコブ・餓鬼岳。

 

右は・・・見つめていたら少し雲が取れてきた。爺ヶ岳の三つのピークと、鹿島槍は北峰だけ頭を見せた。

 

とにかくこんな絶景、絶景すぎる。

 

山頂標識、撮り忘れてた。

 

これが今回収穫したマンホールカード。アルプスをバックに双体道祖神もいるし、ライチョウもいる。やっぱりきれいなのはいいですね。

 

これが信州シルク回廊、生糸商標カード=シルクカード。今回で12枚目、といったささやかな楽しみです。

 

三日目へつづく