私は、教師をやっていたとき、
「できそこない」というか「おちこぼれ」というか、
そんな先生だったと思います。
アドレリアンのお友達からは、「意見でしょ?」とつっこまれそうですが、
体と心壊して病気休暇とる自分は、
事実として、
「弱い」先生だし、
「だめな」先生だし、
「情けない」先生だし、
「できそこない」の先生だし、
「おちこぼれ」の先生だし、
周りに迷惑ばっかりかけてるし、
て思っていました。
(周りにとんでもなく迷惑かけたのは、「事実」だと思います)
なんでこんな心も体も弱いんだろう。
強くならなきゃダメだ。
強くならなきゃ生きていけない。
強くならないと、お金稼いで、ごはん食べていけない。
頑張らなきゃ。頑張らなきゃ。頑張らなきゃ。
そんなふうに、ずっと苦しかった。
でも、ある時、
心の底から、うんざりしたんです。
自分に。
「強くならなきゃ」と思っている、自分の願いに。
だって、
「強くならなきゃ」
「一人前の先生にならなきゃ」
と思っている、
授業ができて
運動部の顧問ができて
クラス経営ができて
分掌ができる
先生に、なれる?
て考えたら、
「なれない」
て思いました。
授業と分掌はできてたと思うのですが、
部活の顧問は無理でした。
だって、運動神経がなく、運動全般に強い苦手意識を持っている人間なのに、運動部の顧問とか、絶対無理です。
担任業務は、病気休暇取ると外されることが多いので(仕方ないです)、できなかったことが多かったですし。
「なれない」ものになろうとして、
「なれない」自分を責め続けて、否定し続けて、嫌い続けて、
それで生きていくの?
ずっとそうやって生きていくの?
私はいつ、自分を許して、肯定して、好きになるの?
(定年まで働けたら自分を許して、肯定して、好きになれるだろうか?と考えてみたのですが、
「現役時代、周りに迷惑をかけ続けた自分」て思ってしまったら、定年後も自分を責めそうだ、と思いました)
一生、死ぬまで、自分を否定するの?
そんな人生を生きていくの?
死ぬまで否定したら、死んでも否定しそうじゃない?
いつ自分を許すの?許せるの?
そんなふうに突き詰めていったら、
「強く」なれない。
「一人前」になれない。
それが私だ。
「力がない」、それが私だ。
だとしたら、
「力がない」私のままで生きていく。
それが私だ。
それが私なんだ。
「力がない」自分から逃げようとして、
「力を付けよう。向上しよう」とするの、もうやめよう。
そっちには、キリがない。
どこまで力をつけても、資格を身に付けても、私は救われなかった。
「力がない」自分から逃げるの、もうやめよう。
「力がない」自分を幸せにすることから逃げるの、もうやめよう。
「力がない」私のままで生きていこう。
「力がない」私を、私が幸せにしよう。
そんなふうに、深く、覚悟を決めた、ちょうどその1週間後に、
私がやりたいと願っていたことが、そのまま形として現れたのか?ぐらいの転職先の話が降ってきました。
上記のことを、
「自己受容」
というのなら、いうのだと思います。
「ここまでできるようになった私」を受容するのではなく、
「力がない」私を、力がないまんま、不完全なまんま、ダメなまんま、できない子のまんま、弱い子のまんま、受容する。
「お子さんを変えようとしなくて大丈夫ですよ。」
定例会などで、
私がそんなことを、
ある種確信をもって言えるのは、
「その子のまんま」で、絶対この世界のどこかに所属できると、
というか「その子のまんま」だからこそ、その子本来の、ぴったり、しっくり来る場所に所属できると、
自分の実体験から、信じているからです。
(たとえば、「強いその子」に変えてしまうと、本来のその子がいるべき場所に逆に行けなくなってしまうかも知れない、とも思います)
それは、一般的な「進学」「就職」のルートから外れちゃうかもしれないので、
一見すると、めちゃくちゃリスキーでおっかない選択肢に周りからは見えるかもしれませんが。
みんなが、「自分本来の音」を奏でている世界を見たい。
みんなが、「自分本来の音」を奏でる時の、人類全体の壮大な美しい調和した交響曲を聴きたい。
アドラー先生が描いた夢は、そんな夢だったのではないかなぁ、と思います。
アドラー先生一代では成し遂げられなかった夢を、私達で5代目かな?延々とアドレリアンが継いでいて、
いつかきっとそんな夢がかなう日のために、私にできる小さなことを、積み重ねていきたい、と思います。
第2回定例会は、以下の日程で開催致します。
お子さんを、あるいはご自分を「変えたいけど変わらなくて苦しい」方、遊びにいらっしゃいませんか?
1)会場 森湖休(しんこきゅう) 秋田県仙北市田沢湖生保内男坂61-10
2)参加費 無料
3)日時 8月19日(日)午前10:30~12:00(開場10:00)
4)申し込み・お問い合せ
ena-san☆nifty.com(☆を@へ)
北村 江奈